ウツボよおどれ

livedoor→livedoor→はてな(イマココ)

とりあえず好きなキャラ100人挙げるという遊びと、好きなキャラを10人挙げる文章

 

 

 

★どらすとさんのブログからやってきた人へ

期待しないでくだしあ。

 

 

 

先日、フォロワーさんのツイートでこういったものを見ました。

やろうと思いました。


よく考えたら好きなアニメが100個も思いつく気がしませんでした。

単純にそこまでアニメを見ていないので……。

ポケットモンスターポケットモンスターアドバンスジェネレーションポケットモンスターDP……で1個ずつ稼ぐ牛歩戦術になってしまいかねない。

 

そうだ、好きなアニメではなく好きなキャラでやってみるのはいかがか?と思ってみたので、思ってしまったので、やりました。

 

 

 

自分がやった場合のルール

・記憶とカンのみを頼りに、脳みそを絞り切る勢いでキャラの名前をひたすら上げる。

 

・現在何人目かは確認せず、100人を超えたと思ったら確認(自分は125人まで行った)。

 なので、真剣に1人ずつ考えて100人挙げている企画ではないです。

 

・バランスは適度に意識する。

 やるのであれば、いくら本当に好きであっても、特定のシリーズのキャラ名の羅列にはならないように心がけると楽しいと思う。(アグモン、グレイモン、メタルグレイモン、ウォーグレイモン、ガブモン、ガルルモン……みたいな)

 しかしまあ、なんと説得力のない発言…。

 

オリキャラ遊戯王カードは省いた。

 前者は好きのベクトルが違うから、後者はキリがないから。

 

・ここに上がってないキャラ=好きではないキャラという図式にはならない。

 ロンドンハーツでたまにやっている、女優さんを呼んで芸人の名前をずっと挙げ続けてもらう企画と同じ感じでゆるくやると楽しいと思う。

 いたってポジティブです。

 

 

結果

キャラと作品名がバーッと並んでいるので長いです。

 

1    キュアサマー    トロプリ
2    キュアラメール    トロプリ
3    キュアコーラル    トロプリ
4    キュアパパイヤ    トロプリ
5    キュアフラミンゴ    トロプリ
6    シャロン    トロプリ
7    シャンティアに落ちてきた彗星    トロプリ
8    キン肉スグル    キン肉マン
9    テリーマン    キン肉マン
10    ロビンマスク    キン肉マン


11    ウォーズマン    キン肉マン
12    バッファローマン    キン肉マン
13    アシュラマン    キン肉マン
14    スニゲーター    キン肉マン
15    キング・ザ・100t    キン肉マン
16    ペンチマン    キン肉マン
17    キン肉マンスーパー・フェニックス    キン肉マン
18    マンモスマン    キン肉マン
19    フジキセキ    ウマ娘
20    フジキセキのトレーナー    ウマ娘


21    テイエムオペラオー    ウマ娘
22    トウカイテイオー    ウマ娘
23    サクラバクシンオー    ウマ娘
24    サトノダイヤモンド    ウマ娘
25    カレンチャン    ウマ娘
26    武藤遊戯    遊戯王
27    城之内克也    遊戯王
28    海馬瀬人    遊戯王
29    アテム    遊戯王
30    闇マリク    遊戯王


31    闇バクラ    遊戯王
32    遊城十代/ユベル(二十代)    遊戯王GX
33    ジム・クロコダイル・クック    遊戯王GX
34    ユベル    遊戯王GX
35    ティラノ剣山    遊戯王GX
36    早乙女レイ    遊戯王GX
37    ヘルカイザー亮    遊戯王GX
38    ヴァロン    遊戯王DM
39    アメルダ    遊戯王DM
40    ラフェール    遊戯王DM


41    ダーツ    遊戯王DM
42    レベッカ・ホプキンス    遊戯王DM
43    海馬乃亞    遊戯王DM
44    アンチノミー    遊戯王5D's
45    龍亞    遊戯王5D's
46    青山    遊戯王5D's
47    シャーク    遊戯王ZEXAL(漫画版)
48    KenYOU    遊戯王TF
49    瀬良あゆみ    遊戯王TF
50    シーサイド村本    遊戯王TF


51    K'    KOF
52    チャン・コーハン    KOF
53    クリス    KOF
54    メイ・リー    KOF
55    笑龍    KOF
56    堕龍    KOF
57    アイク    FE
58    ミスト    FE
59    アスレイ    FE
60    ルーテ    FE


61    ユアン    FE
62    クロバット    ポケモン
63    バクフーン    ポケモン
64    エメラルド    ポケスペ
65    リラ    ポケスペ
66    テル    アルセウス
67    ショウ    アルセウス
68    金バード    世界樹の迷宮
69    姫ブシドー    世界樹の迷宮
70    金プリンス    世界樹の迷宮


71    姫シノビ    世界樹の迷宮
72    おかっぱリーパー    世界樹の迷宮
73    仮面ライダー龍騎    仮面ライダー
74    仮面ライダーオーズ    仮面ライダー
75    仮面ライダーファイズ    仮面ライダー
76    仮面ライダージオウ    仮面ライダー
77    アバレッド    スーパー戦隊
78    パトレン1号    スーパー戦隊
79    タイムファイヤー    スーパー戦隊
80    瀬良真澄    名探偵コナン


81    ジェミニ・サンライズ    サクラ大戦
82    北大路花火    サクラ大戦
83    大神一郎    サクラ大戦
84    霧島カンナ    サクラ大戦
85    レイレイ    ヴァンパイア
86    コーディー    SF
87    スパイダーマン    marvel
88    キュアブロッサム    プリキュア
89    キュアマーチ    プリキュア
90    キュアショコラ    プリキュア


91    キュアエール    プリキュア
92    キュアヤムヤム    プリキュア
93    飛鳥ももこ    おジャ魔女どれみ
94    万田じゅんこ    おジャ魔女どれみ
95    オヤジーデ    おジャ魔女どれみ
96    チルチャック    ダンジョン飯
97    カトリリ    ブラック彼女
98    ヒナ    ガチ恋粘着獣
99    コスモくん    ガチ恋粘着獣
100    琴乃さん    ガチ恋粘着獣


101    スカーフェイス    キン肉マン2世
102    ミャアちゃん    スクラップ学園
103    武蔵坊弁慶    fate
104    牛若丸    fate
105    カラミティ・ジェーン    fate
106    秦良玉    fate
107    柚木梓馬    ネオロマ
108    ハル    ネオロマ
109    マルセル    ネオロマ
110    清水圭一    ネオロマ


111    トルネコ    ドラクエ
112    シレン    風来のシレン
113    ヴェノム・スネーク    メタルギア
114    ピッグ    dbd
115    ジェフ・ヨハンセン    dbd
116    ピッコロ    ドラゴンボール
117    マックスオージャ    スーパー戦隊
118    桃井タロウ    スーパー戦隊
119    広瀬康一    ジョジョ
120    ジャン・ピエール・ポルナレフ    ジョジョ


121    ブラック・ジャック    ブラック・ジャック
122    クチイヌ    火の鳥
123    両津勘吉    こち亀
124    擬宝珠纏    こち亀
125    芹沢達也    ラーメン発見伝

 

 

なんか125人いるな……。


1~67人目はメインジャンルのキャラを挙げる(トロプリ、肉、ウマ娘遊戯王、FE、ポケモンKOF)。

そこから68~95人目は思いついた作品からキャラを挙げる。

それ以降はなんとか思い出せた作品からとりあえず挙げてみるものの、割と好きなキャラ(べんけい・柚木)を忘れていたことに気づく。

末期のほうは100人超えてるかどうか怪しい気持ちの方が強かったので、とりあえず思い出せた作品からとりあえず挙げるといった具合で入力していました。枯れ木も山の賑わい。

 

 

とにもかくにも、100人目のキャラは『ガチ恋粘着獣』の花織琴乃さんでした。

 


この漫画は人気男性ユーチューバーグループにガチ恋してしまった女性たちの、報われないようで報われるダークな恋愛模様が描かれています。

 

琴乃さんは節度あるファンとして振舞ってはいるものの、たまに歯止めが効かず、推しユーチューバーの配信のチャット欄では自治厨じみた行為をしてしまったりする厄介さがある人です。

そんな中、自分が働くカフェにそのユーチューバーが来店し、あろうことか推しと接点までできてしまい……

 

自分はyoutuberなどの応援とかからは程遠い立場なのですが、ファンとyoutuberという、手が届かないようで互いに届く位置にいる人間関係はこれまでに見たことのないような路線で、それを読者という神の目線で見れるストーリー展開にはなにかいけないことをしてしまっているような気分になります。

1,2巻だけでもまとまったストーリーとして読めるし、絵もキレがあって素敵なのでぜひ読んでみてください。

 

 


感想

 

まずどの程度が”好き”なのかという問題がありました。

 

たとえばキン肉マンのキャラが並んでいる中でラーメンマンブロッケンJr.が入っていないが、その2人も当然ながら好きです。

しかしながら、あまりにも肉キャラを並べすぎると肉キャラランキングにしかならないという問題があるため、省いてしまいました。

かといって、バランスを意識し過ぎた結果、今では大して考えていない作品・キャラも入っているなど、記憶力テストみたいというか、自分の好みを示すにあたっては精度の低い結果となってしまった感もまた否めません。

 

 

あとは、「100人を超えたと思ったとタイミングで実は99人しか入力していませんでした」というのが嫌に思えたため、途中からはかなり無作為にキャラ名を挙げてしまいました。


Twitterで「好きな作品10個挙げる」というタグもよく見ますが、自分は9個挙げたあとに10個目が思い浮かばずに若干穴埋め気味に作品を挙げるのが嫌なのであまりやっていません。それと同じ理屈です。

実際100という数はバカにならないくらい多いので、50人くらいだったらちょうどよかったかも?

さらには柚木やべんけいなど、割と好きなキャラが100人目以降に上がってしまっていたり、単純に名前を挙げ忘れていたキャラもいたりで。ああ。

(名前を上げ忘れたキャラの例→プリシラ(FE)、ベルナデッタ(FE)、シャンティアの歌を歌う歌手(トロプリ感謝祭)、竹中半兵衛戦国無双))

 

とはいえ、ひたすらキャラ名を挙げ続けて100人目が誰になるのか・なってしまうのかを考えるのはロシアンルーレット的で楽しかったです。

キン肉マンの人気投票で、29位になったキャラの読み切りが描かれる企画がありましたが、そこでオメガマンとサタンクロスにベンキマンが挟まれていたのを思い出しました。

もしこの記事を見てやりたくなった人がいれば、1人ずつ考えて丁寧に100人挙げるのも、適当に思いついた傍から片っ端に100人挙げていくのも自由で、やりたいことやってやればいいんじゃないかとは思いました。

たぶん、100人目に挙がったキャラは誰になるのか?という観点であれば、後者のような自分のやり方が適していると思います。

 

わりと楽しい遊びなので、

・フォロワーやグループ内で人の●番目のキャラを書き合う。

・縛りやルールを加える(アイドルキャラだけで30人、同じ原作のキャラは3人までなど)。

・クールキャラが何人、ポジティブなキャラが何人とか集計したり、キャラを初出の年代順に並べて分析とかする。

……みたいなことをするとさらに楽しいかも。

 

 


で、お前の好みは誰なの?

キャラを125人挙げました。挙げ忘れていた分なども含めればもう少し多いです。

ただ後半部にノイズが多すぎてしまったり、挙げたはいいものの、なぜ好きなのかを明文化できないキャラがいるのも事実なので、もう少し絞って掘り下げたいなと思いました。……このままだと記事として不完全燃焼すぎるし。

 

できれば10人にまで絞れると密度の高い”好き”が図れるんじゃないかというわけで、10人に絞ります。

 

・キュアサマー、キュアコーラル、キュアパパイヤ、キュアフラミンゴ、キュアラメール(トロピカル~ジュ!プリキュア

シャロン(トロピカル~ジュ!プリキュア 雪のプリンセスと奇跡の指輪)

・マルセル様(アンジェリーク

・柚木梓馬(金色のコルダ

武蔵坊弁慶fate

フジキセキとそのトレーナー(ウマ娘

・キン肉スグル(キン肉マン

・エメラルド(ポケスペ

・城之内克也(遊戯王

レイレイ(ヴァンパイア)

 

10人じゃないな~~~~~。

 

 


・キュアサマー、キュアコーラル、キュアパパイヤ、キュアフラミンゴ、キュアラメール(トロピカル~ジュ!プリキュア

 

 

トロプリは箱推しです。箱推しなので1人としてカウントしました。いきなりそれはどうなの?

上の並べ方は当時の好きなCPに則ってます。くるるんでみのりん先輩を区切ってるのはみのロラの関係を示したって感じで、決してハブってるって意味じゃありませんよ!

 

 

トロプリ放送前、自分はリアルが忙しくてくたくたでした。

化粧がメインというのは女児寄り過ぎて、男からすれば理解が難しく、自分はハマらないと思っていたのですが、前作のヒープリをあまりしっかり追えなかったのと、オレンジ髪のキャラが好きなのもあって真面目に追うことにしました。

そうして気がついたらどはまりしていて、大して好きでもない豆まきの豆を食べててフト気づいたら1袋食っていたような(うろ覚え)感じで、沼ならぬオーシャンに落ちていきました。

トロプリでの化粧とは自分に気合いを入れるという心がけの行為。それは理屈ではなく心に伝わるテーマだったのです。

 

月並みな言葉ですが、トロプリの明るさは鬱屈としたコロナムードを吹き飛ばすようなパワーがあります。

まなつやローラが動いて、それに呼応するかのようにさんご・みのり・あすかが動く。

さんごは普通の小動物的なかわいさがあるようで、周りが学ランで応援団をする中で1人だけチアの衣装だったりする、そんな図太いようにも思えるようなかわいらしさがあり。

みのりん先輩はユニークにも思うがままに動くし、あすか先輩はその包容力でみんなを包み込む。

毎回がそんなポップな子で、きわめて王道的でありながらも見ていて刺激の絶えないプリキュアだったと思います。

 

終盤は、「エルダはエビ→海老→老いなので子供ではないのでは」「グランオーシャンこそが最大の敵なのでは」「まなつとローラは永遠の別れになってしまうのでは(感謝祭ポスターから)」というイメージの膨らむ要素が多くてネットでも多く拡散されておりました。

シリアス方面に傾けてドラマの増強を期待しつつも、安易な鬱さや悪趣味展開は出さずにうまく着地してほしいと祈る。

そうして見続けた果ての最終話は、期待以上でとても奇麗に美しく、トロピカるな精神そのものでした。

こういう、抗えない制約を力や心でねじ伏せるような展開は好みです。

 

 

また自分が見た範囲でプリキュアとは、

・えりかとかひなたとか普通で等身大な子

・まどか先輩とかちゆちーとか優等生な子

・あきらさんとかいちゅきとか周りから讃えられるようなスペックを持った子

・のどかとかユニとか使命・運命を持つ子

の4タイプのいずれかが多いような印象があるのですが(あくまで個人的な印象だし適当な分類です)、

トロプリのメンバーはなにかと型にはまらない子が多い気がします。

まなつやさんごはまあ等身大と呼べる部類で、ローラにはグランオーシャンを救う使命があるので立派に分類できますが、ユニークすぎるみのりん先輩と不良でツッコミ役でママなあすか先輩は分類不能なタイプです。……じゃあ結局過半数が型にはまってるじゃん。

 

そんなみのりん先輩とあすか先輩の関係は、互いの名を呼び合うシーンが記憶を探ってもほとんどなかったので猶更奇妙な印象があります。

そこにプリキュアらしからぬアウトローさがあるというか、プリキュアにならなければこの5人が交わることもなかったんじゃないかというか。

 

 

ついでに、上北ふたご先生の漫画版には「トロプリメンバーが一堂に会するのは今日が初めて!」という回がありました。

漫画版はページ数も話数も少ないので、1人ずつの出会いを描いている暇などないことからの短縮だと思いますが、

まなつとローラだけが3人に個別に出会っていって、顔合わせを企画するまでトロプリが揃うことはなかったというシナリオが、なんというか、トロプリメンバーの一筋縄ではいかなさを感じるような、「ぼくらっていまいちまとまりありませんよね」的なものを感じました。

けどまあ、他の漫画版を知らないので……このあたりはかなり適当なこと言ってます……。

 

重苦しくなりすぎず、かといって軽薄になることもない奇妙なバランス、トロピカルなパラダイスがトロプリの好きなところです。

7月か8月のあたりになってプリティストアという公式グッズストアをはじめて知り、それらを巡って新グッズを買いまくったり、クリスマスの時期にはスーパーでよく見るプリキュアの缶に詰められたお菓子セットを探して右往左往したのもいい思い出です。

 

最後に、自分はトロプリ感謝祭に行きましたが、終演後の握手会は券を持っていながらも参加しませんでした。時間も遅かったしお腹も減ったので早く帰りたかったからです。

ですが参加された方のツイートを見ていると「プリキュアに会えてうれしかった」「握手できてよかった」という報告が多く、結構後悔しました。

でも今は大してめげておりません。トロピカるな気持ちを忘れなければいつでもプリキュアはそこにいると信じているからです……。

 

 


シャロン(トロピカル~ジュ!プリキュア 雪のプリンセスと奇跡の指輪)

 

またトロプリじゃないか。

 

公開から月日が経ち、公式でも堂々とネタバレされているので隠さずに書きます。

 

 

 

シャロンはすでに死んでいます。

今から1万年以上前にあった王国の王女で、戴冠式の前日に彗星の直撃によって国家は滅亡。

シャロンはシェルターに退避していたので生き残るものの、絶望とともに力尽きてしまいます。

そして国を滅ぼした彗星の力によって蘇り、トロプリたちと対面します。

 

この映画はシャロンの内面に踏み込んだ描写があまりなく、シャロンがどのような人間であったか語れる材料は多くないです。

プリキュアともキュアラメール以外との絡みは皆無に近く、代わりに流れるプリキュア9人の変身バンクは贅沢ですが尺稼ぎ感が……

ゆえに、シャンティアはどんな国だったのか?とか、父と母はどのような人間だったのか?とか、掘り下げる材料はあんまりありません。そこだけは本当にもったいない。

しかしながら、今のシャンティアは氷雪に覆われているも昔は四季があったこととか、地下牢が名ばかりで鍵のかかっていない引き戸だったことからは、シャロンがとても穏やかな性格であり、争いを好むわけもなかったことが察せられます。

 

そんなシャロンが理不尽で抗いようもない理由で国家と共に亡くなったことは、切なくもどこかゾワゾワとする、キュートアグレッションじみた品のない感情をいだいてしまいます。

こう書くと自分の性格が最悪なだけですが、シャロンは救われた上で天に召されました。

「今一番大切なコトをやる」を信条とするトロプリに対して、「今も未来も存在しない」シャロンが敵となるのは簡単に扱えないテーマだと思いますが、映画ではきちんと決着を描き切れていたのではないかと思います。

 

そういった補完のしがいがあるキャラなせいで、自分の悪癖が作中で描かれていない部分を補おうと考えて、シャロンが真の意味で救われたり、シャロンプリキュアに勝ったり、シャロンが救われないまま二度目の死を迎えたり、そういったifの二次創作を常々考えております。

ですが根っこから葉と花まで明るいトロプリ。どこかで天より手が差し伸べされて、今を生きるトロピカる部と一緒に毎日を送れる姿を何よりも見たいです。

 

そして困ったことに、劇場版限定キャラで版権が複雑だからか、まったくと言っていいほどにグッズがないです。
その数たるや、書き下ろしのグッズはお菓子についてくるカードが2枚! 以上!

最近出たガイドブックでも、劇場版について触れられてはいましたが、シャロンのイラストはスタッフの寄せ書きにしかありませんでした。さみしい。

ちなみに声優は女優の松本まりかさん。FF10のリュックやアニポケのカナタ(ブーピッグの子)を演じられているようです。へー。

 

とにもかくにも、昨年の自分はトロプリに本当にお熱だったのもあってかなり印象深いキャラです。

 

 

・マルセル様(アンジェリーク


もしかしたら初恋かもしれない。自分男なのに……。

一番前にいる金髪の子です。

 

かの昔々、自分はインドア派な子どもでしたが、家の中で遊ぶのにも限度がありました。漫画は繰り返し読んでは飽きたりゲームは1日1時間だったり。

ふとある日、母親の部屋に入ってみるとアンジェリークの攻略本がありました。

いけすかないイケメンばかりで「なんだこのゲームは?」と思ったものですが、その中にマルセルという大変かわいらしい少年がいました。


中性的な顔立ち、金の一つ結び、自然を好む優しい男の子。これまで見た漫画にはない繊細な画風のキャラクター。初代版もかわいいですがトロワ版は本当に美しいです。

今になって思えば、自分が中性的なキャラクターを好むようになったのも、乙女ゲーなどに抵抗がないのも、マルセル様にホレてしまった経験が大きいのかもしれないです。

 

母親は漫画版や4コマアンソロなども持っていたのでそれらも熟読しましたが、漫画版でのマルセル様は淡い恋心からアンジェリークを助けようとした結果、守護星としての未熟さがトラブルを招いてしまうという切ない役回り。

アンソロでは作家の方々が各守護星への印象を語るコーナーで、「年下に興味ない」「うーん……」みたいなことを言われていた始末。

そりゃ乙女がやるゲームで、乙女はジュリアス様やクラヴィス様やオスカー様に惹かれるというものだろうとは思いますが、どーにも不遇です。

 

当時、さすがにアンジェリーク本編をプレステで遊ぶと母親にバレてしまいそうだったので、スウィートアンジェ(GB版、お菓子作るゲーム)をこっそりと遊んでいました。

まあすごろくでお菓子の材料を集めるゲームシステムが難しくて、マルセル様とは大して親しくもなれなかったんですけど……

ゆえに大人になるまで生のマルセル様のことはほとんど知りませんでした。

そしてほんの5年ほど前に生のマルセル様を味わおうとトロワを中古屋で買ったものの……思ってた声とちがーうっ!

 

そうです。アンジェリークは乙女ゲーというジャンルの祖。最近のゲームのように年下の男の子に女性声優を充てるなんてことはしないのです。

マルセル様の中の人は結城比呂さん、ベテランなお方なのになんて贅沢なことを言うんだ自分は……。

 

ですが昔から自分が思い描いてたマルセル様の声は女の子じみたボイス。

ゆえに生のマルセル様のお声にはまだ抵抗があるんですよね。それでいいのか? お前はここで終わるのか?

 

それに伴って色々調べてたら、ゼフェル様の声がクロックモン(ゴスゲ)と同じ人とか、リュミエール様の声がコックカワサキの人とか、色々な情報を得られましたとさ。

 

 


・柚木梓馬(金色のコルダ

 

宿敵です。

 

何年か前、PCパーツショップのセール品のカートにあった金色のコルダPSP版を買いました。

音楽科が有名な高校に通う普通科の主人公が、魔法のバイオリンに選ばれて音楽コンクールに出てしまう。というシンデレラストーリーです。

 

ですが、慣れるまで中々難しいゲーム性をしていて、楽譜を手に入れるのにも、マップ上で音楽を演奏すると妖精が各地に現れてその妖精から楽譜を貰うという楽譜くらい音楽室から借りて来いよと思わんばかりのシステムをしています。

最初は誰とも恋愛できず、そしてコンクールでも勝てずに終わりました。

慣れてきたころに初めて年下枠の清水くんを落とし、どういった経緯があったのかは流石に覚えていないのですが、次のプレイでは柚木先輩に照準を合わせました。

柚木先輩はロン毛で優しく、音楽コンクール参加に戸惑う自分にも優しくアドバイスしてくれるお方です。きっと楽勝でいい雰囲気になって落とせるんだろうな。きゃっ☆

 

 

 

 

 

騙されました。

 

端的に言うと柚木の表の顔は誰にでも優しい優等生ですが、仲良くなっていくと本性を露わにし、ストレス解消の憂さ晴らしにされます。

なんでも普通科のくせにコンクールに出ているのが気に食わないとかなんとかで、順調に音楽コンクールを進めていたわたくしはギタギタにされました。


たとえば、フィールド上でキャラクターに話しかけると、「よう、元気か?」みたいなことを言われますが、
柚木の場合、「●●さん、元気かな?」と言った後に一拍置いて「まあ元気じゃなくてもいいよどんくさ女」みたいなことを言われます。手が込んでる。

 

乙女ゲーのキャラといえば分かりやすさが大事(個人の感想です)。

ジュリアス様は高貴だしランディ様は元気だし、その他も公式サイトを見ればおおよそ察しがつくもの。

それが柚木の場合、優等生が裏ではいじめっ子なんてよくある話ですが、乙女ゲーという媒体でそれをやるなんてことはまったく想像してなかったので強烈なインパクトがありました。

穏やかな優等生に見えて、個人を憂さ晴らしに使う二面性。すなわち、知性と獣性を兼ね備えるマンモスマンのような男です。

ゆえに柚木は好きなキャラであり、許したくない宿敵でもあります。マンモスマンも好きです。

 

あと初代コルダだと妖精リリが一番かわいいと思うのですが、どうして彼は攻略できないんでしょうか。

 

 


武蔵坊弁慶FGO


べんけ べんけ べんけい(新宝島

 

弁慶は「FGOキン肉マンにゆかりのある英霊だけでクリアする」と言う二番煎じの上にクソつまらん企画で、バッファローマン役として採用しました。バッファローマンが弁慶でウォーズマンが牛若丸になっているシャツがあったのです。

その縛りは早々にどうでもよくなって通常通りにプレイを進めたのですが、弁慶はまったく役に立ちませんでした。

 

縛りプレイをしていた時点では唯一のランサーで、企画を放り投げた後も貴重なランサーとして頑張ってくれていたのですが、スキル封印のスキルは成功率が低いし決まっても旨味がない。そればかりか敵の殴り回数が増える。

宝具は確率で1ターン行動不能+呪い(500ダメージ×3ターン、敵のHPは序盤の雑魚でも2000はあるしボスは1万ある)というお排泄物。

攻撃を自らに引きつけるスキルもありますが、その引きつけが1ターンしかもたないので、壁役キャラにはならずに敵の単体宝具が溜まったら率先して死んでもらう人柱でした。

 

ですが星4以上のランサーがおらず、種火もなかった弊カルデア

一度べんけいを育ててしまった以上は中々鞍替えできません。

幸い、火力面はバーサーカーに任せればなんとかなるのでアーチャー相手に苦労はしませんでした。

 

何度も書きますがべんけいは役に立ちません。スキルはしょぼい。宝具は役に立たない。壁役としても機能しない。なんなんだこいつは。

ですが、コストが4なので0にも等しい値であることと、いつの間にかマシュよりレベルが高くなっていたため、マシュが後ろからけなげに応援している中、べんけいは周回以外のほぼすべての戦いに参加していきました。

 

しかし、多くのマスターにとって難関とされる6章。

幸運にもマーリンを引いた自分はマーリンとべんけいで時間を稼ぎつつ、エウリュアレでバンバン相手を射抜く構成を確立させました。

その後も奇妙にもべんけいは活躍していきました。イベントを重ねてスキルレベルを上昇させたことにより、相手のスキルを封印し、宝具封印スキルで粘り、マーリンのバフで粘りながら敵に何度もスタンをかける。所詮は壁なので死んでも気にならない。

いつしかべんけいは自分のメンバーにいなければならない存在になっていました。

 

そして第7章、今は未来のバビロニアに弁慶がいました。Wべんけいスタイル。

弁慶は主君である牛若丸を失ったために戦線離脱します。

そして魔獣の群れが暴れ回る中で孤軍奮闘し、闇に呑まれた牛若丸と運命を共にしました。

 

ネタバレになってしまいますが、もはや周知の事実なのでここに書いておきます。

弁慶の正体は弁慶ではなく海尊という名の男です。

恐れをなして戦いから逃げ出し、後悔から牛若丸と弁慶の名を残すために生き続ける仙人のような存在らしいです。

 

そんな弁慶ですらない、臆病で嘘つきな男が最後に勇気を振り絞って戦った。

べんけいべんけいと言ってイジり続けていた男は、実は大変に立派な存在で、強く胸を打たれました。

 

 

 

FGOは最近源家など日本由来のサーヴァントを描くことに力を入れているらしいですが、自分はもうやっていません。未だに中国のどこかをうろいついてます。

べんけいにもモーション改修やスキル強化が来たは来たそうですが、それ以外は特に何か話題になったこともないようで、真・弁慶(女性でめっちゃ美人で胸もでかい)が出たと言う話も聞きません。

プレイをやめたのは自分ですが、遠い存在になったようで少し寂しい気もしてしまいます。

 

それでも今でもたまに思います。

がんばれ弁慶…お前がナンバーワンだ!

 

 


フジキセキとそのトレーナー(ウマ娘

 

 

藤+奇跡じゃなくて富士+奇石らしいです。

 

遅ればせながらウマ娘を始めました。

サービス開始早々にやった時は、初めてやるタイプのゲームだったので難しかったのと、初めて育てたテイオーが目標レースで負けた上に足に不調をきたすなんてイベントを起こしてしまったのを見てトラウマになり、ゲームをやめてしまいました。

(実際にテイオーを育て直してストーリーを確認したところ、脚に不調をきたすのは即座に治療されていたので、たぶん記憶に齟齬が生じていたのだと思います)


こういう美少女キャラ育成ゲームは、その子の未来が自分に委ねられていると思い込んでしまうフシがあり、失敗が怖くてプレイしにくい、苦手なゲームジャンルです。

最近になってリセマラの末に再開することができましたが、好みのキャラの悲痛な表情を見たくないがため、自分の好みから遠いキャラの育成をしていって心身を慣れさせていく奇行をしていました。

 

 

自分はボクっ娘が好きです。

なのでトウカイテイオーテイエムオペラオーが好きです。

フジキセキも最初はボクっ娘だと思ったのですが、一人称は普通に「私」でした。一応、キャラソンだと一人称「僕」の部分があります。

 

あと、衣装違いのドレス版しか持っていません。あのスーツスタイルを見たくて見たくてしょうがないです。

断じて胸を見たいわけじゃないんだが? スーツが映える脚線美目当てなんだが? 自分の目だとあの胸は小さく見えてしまうのでそこまで興味が湧かない……。

 

 

フジキセキウマ娘たちが通うトレセン学園の寮長です。

そして面倒見がよく、そのイケメンっぷりには他のウマ娘たちもメロメロになり、さらに得意のマジックで相手を驚かせるのが好きと、イケメン要素がこれでもかと揃っています。

何度か育成を重ねて慣れてきたところ、やっとフジキセキを育てる気になれてそのイケメンっぷりを味わおうとしたところ、思いのほか乙女でした。

普通に日常を送り、普通に走り、普通に思い悩み、普通に解消する、普通な子です。

パンツスタイルを好んで着るのも単に好みなだけで、別に自分は男性的な面が強いと自覚してはなさそうな、常に自然体で振舞っているのが彼女の素敵なところです。

 

そう考えてみると、フジキセキの一人称が常にボクや僕じゃなくてよかったと思います。

おそらくテイオーがボクっ娘なのは幼い時の癖がまだ抜けていないものだと思いますし[要出典]、オペラオーは舞台演劇を好むので一人称が男性的になったものだと思います[要出典]。

この2人の特徴は自己中心的なところです。

別にジコチューなのが悪いってわけじゃないですが、寮長ゆえに広い視野が求められるフジキセキボクっ娘だったら、若干の違和感を覚えていたような気がします。後出し孔明な感は否めない意見ですが。

 

あと、ウマ娘の育成ストーリーは史実でのその競走馬の対戦歴をなぞっていると聞きます。

フジキセキウマ娘に出演している競走馬のうち誰とも競ったことがなく、その親や子もこのゲームには出ていないようです。

現役時代は4戦4勝と聞きますものの、そのしょうりつ100%がどれくらい強いのか、出走数も十分に走ったのか、まだまだこれからなのかは自分にはわからない……。

 

それゆえにストーリーで他のウマ娘はまったく絡みませんでした。アグネスタキオンとはポジションが似ている(?)ようで彼女は少々出てきましたが。

よって史実ではなしえなかった夢を追うのがフジキセキのストーリー内容でしたが、だからこそ競馬知識0の自分でもフジキセキというウマ娘に没入することができました。

史実と絡まない捏造といえばそうかもしれませんが、その辺りの判断は競馬に疎い自分にはつけられません。

あとは寮長という扱いやすいポジションのおかげか、ヒシアマゾンエアグルーヴカレンチャンスイープトウショウテイエムオペラオーと多数のウマ娘との絡みがあり、そこもよかったです。

 

そしてかわいらしいのはフジキセキのトレーナーです。

フジキセキを驚かせたり元気づけようと頑張ったり、彼女を抱えて2階から飛び降りたりと、見ていてなんだかけなげな印象があります。

ちょっとうっかりやでそそっかしいけども、真面目な頑張り屋なトレーナーと、周りから一目置かれるエンターティナーだけど、いたって普通な少女のフジキセキ

そんなふたりが二人三脚で頑張っていく様子は見ていてこちらも応援したくなります。

 

自分はカプ厨なのでフジキセキで色々考えます。

トレーナーは男性でも女性でもいいし、どのウマ娘から好かれていても好いていても違和感がないというか……

まあ、単に自分が雑食すぎるだけでフジキセキ絡みだったらなんでも好きです。

ポリシーってものがないのか。

 

 


・キン肉スグル(キン肉マン

 

 

キン肉マンの本名がキン肉スグルと知っている人はそこまで多くないのではないか……。

自分はあくまでキン肉マンと呼ぶほうが好きです。

 

キン肉マンはあまり人気がない主人公として有名です。数々の人気投票が揺るがぬ証拠というもの。

ロビンマスクウォーズマンのほうがかっこいいし、ラーメンマンバッファローマンなどのほうが強そう。

敵キャラにまで視界を広げれば悪魔将軍、サンシャイン、スーパー・フェニックス、マンモスマンなども魅力的です。

あ、個人的には地獄の封印というおそろしくかっこいい名前の技を持つスニゲーターや、2世だと冷静さと狂乱を併せ持つスカーフェイスも好きです。

それらに比べたらスグルはいまいち魅力がなく、人気も低いんじゃないでしょうか。

 

しかしそれらの超人と友情を築いていったのは他ならぬキン肉マンです。

キン肉マンがいたからこそ、テリーマンウォーズマンは正義に目覚め、ロビンマスクは戦いの舞台に舞い戻り、バッファローマンやスーパーフェニックスとも分かり合えたと。

キン肉マンの物語はキン肉スグルに始まってキン肉スグルに終わり、そしてなおも続いています。

 

キン肉マンにあって他の主人公キャラにない特徴といえば、愛や友情など感情を人一倍重んじることと、自らの弱さを知っていることだと思います。

心に愛がなければスーパーヒーローじゃないし、大和魂は守ってくれるのです。そして世の中はゴジラウルトラマンばかりじゃない。

 

これは他の主人公キャラsageではないですが、長期連載するバトル漫画の主人公キャラといえば否が応でも強くなることを求められるというもの。

そしてパワーアップしていった結果、どこか人間味を失ってしまうことも珍しくないと思います。超サイヤ人悟空とか、相手を手玉に取れるほどになった表遊戯とか。

 

その点でキン肉マンは異質です。

ネメシスとの戦いから逃げようとしてピークアブーにドン引きされたり、真面目な空気の中でもひとりだけボケていたりと、自分を下げることに抵抗がありません。

しかし、敵であるピークアブーが殺されないようにしたり、武道を殺そうとする悪魔将軍の前にも立ちふさがるなど、ときどき理屈に合わないことをする人間味のあるオールドタイプのヒーロー。

そして理屈ではなく感情で動きます。タッグ編のように極度の人間不信に陥ることもありますが、道しるべに従わずに勝手に歩いているような活き活きとした姿は好みです。

 

 

余談ですが、自分はキン肉マン2世が好きです。

後追いのファンではありますが、最近の展開で2世がなかったことも同然気味な扱われ方をしているのはやはり寂しさを感じます。

 

2世の主人公といえば万太郎です。

ひらめいた技の数々や殺傷力の高い大技を持つ万太郎のファイトスタイルは好きですが、父親と境遇が異なりすぎるせいか、人間性はまだ成長途中のままで連載が終わってしまった感があります。

初期の頃は戦いを恐れるお坊ちゃんキャラ。超人オリンピック本戦では意固地な面が出てケビンマスクに負けたり、悪魔の種子編でもぎくしゃくするなど深く分かり合えていませんでした。

究極タッグ編では自分よりも弱いカオスというパートナーを牽引していきますが、そのカオスが自身の正体に気づいたあとの万太郎は、戦いから逃げたり、異常なまでに意地を張ることはなくなり、そしてカオスやケビンマスクと目立った不和を起こすこともない。

初期の頃は成長するたびにリセットがかかったような万太郎も、いよいよ成長したものの丸まってしまったようで。

キャラクターとしては足が少し宙に浮いたまま作品が完結した印象があり、父のような大任を果たせるイメージが湧きにくいです。今後があるのかはわからないけれど期待したいところです。

 

 

 

・エメラルド(ポケットモンスターSpecial

 

ポケスペの図鑑所有者といえばレッドにゴールドにルビーと特徴的なキャラが多く揃っていますが、自分はエメラルドが1番好きです。

 

エメラルドが人気の低いキャラと言われたらジジツダネとしか言えません。

それはおそらく他の図鑑所有者を優先してまで好きになれる要素が少ないからかと思います。キン肉マンと同じ理論です。

E編もORAS編も根本的に話数が少ない上に、前者はゴールドが、後者はルサが目立っていたので、好みになれるような機会が少ないのではないかと。

実際、ゴールド×クリスタルさんやルビー×サファイアのネタのチョイ役としてエメラルドを見ることはとてもとても多く、メインディッシュというよりも付け合せみたいな存在感のキャラだと思います。

 

あとは図鑑所有者同士のカップリングと無縁だったり、同じオリキャラのイエローに比べるとビジュアルが強烈で、挙句たびたび下ネタをするなどで評価が低くなりやすいのもあると思います。

ビジュアルはクロワッサンヘアー・額のエメラルド・ダボダボの袖が特徴的だったものの、ORAS編ですべてなくなってしまったのが特徴を損なったかのようで……(全部コンプレックスから来るものだったと言えばそれまで)。

下ネタの部分はどうしようもないですが、ORAS編ではあまりしていなかったので成長したのかも。

 

何が好きかと言うと、バトルスタイルが読者側に近い存在だからかと思います。

ポケスペでのポケモンバトルは小道具や地形を利用したりとか図鑑の説明文で弱点を見出したりするのが特徴的ですが、それらはゲームで再現することができません。

その中でエメラルドが得意とするのはルールに則った競技。「バトルファクトリーでは3匹のバランスを意識する」「バトルチューブでは状態異常の回復が重要」「バトルピラミッドではゴマゾウフーディンヌケニンで効率よく」といった独自の理論に基づいての攻略は、それが実際にプレイするうえで正しいかどうかはさておいてもゲームのプレイヤーにとって馴染みやすいものでした。

 

人間性の部分については、エメラルドはポケスペ随一の悲惨な境遇を抱えているも、それがあまり目立たないような気がします。

ポケスペで悲惨な生い立ちをしたキャラクターといえばブルーやシルバー、背景が重いキャラクターといえばラクツやファイツが思い当たりますが、どうもエメラルドはそれらの陰に隠れている気がします。

 

書き記してみると、事故で両親を失う→親戚の家をたらいまわしにされる→親戚の子供から罵倒を受けて家を飛び出す→クリスを見てポケモン塾に居座る→クリスのためになろうとオーキド博士に会いに行くも図鑑は渡されない→クツ屋から靴とアームをもらい、努力の末にポケモン図鑑をもらうという流れです。ここで金銀編のラストが14巻越しに繋がってくるのは先生の手腕を感じました。

ですが上述した境遇はどう考えても11歳の子供が背負うのには重すぎます。ポケモン世界に生きる人間なのにポケモンを拒絶するって相当ですよ。

そしてポケモン図鑑を受け取るまでの間、信用できる相手がクリスタル(面識なし)とクツ屋、あとはいつ出会ったかもわからないラティ兄妹しかいないって、本当に重くないですか。

 

その体形について、肉体的な障がいを抱えているかどうかは考えないほうがよさそうだと思いますが、自分は「両親の事故を目の前で見たショックから肉体の成長が止まってしまった」「コンプレックスを解消したORAS編からは少しずつ背が伸び始めた」と考えています。

普通に生きていれば、普通の背丈の男になったかもしれない。

ポケモンを手足代わりにしていることを罵倒されなかったら、背は低くともポケモンと仲良くなれる子になったかもしれない。

そう思うと、頼れるものがなくて手や足が何にも届かない幼少期、ようやく手に入れた自分の手足を着けてひたすら努力する図鑑入手前、ジラーチに願いを断られるまでにそれらを表に出さなかった、そんな彼がとても懸命に頑張っているのが伝わってきます。

そうした背景や共感できるバトルスタイルから、自分はエメラルドのことが好みです。

 

あと、上でマルセル様を挙げた通りに自分はいわゆるショタ系のキャラも好きではありますが、エメラルドはまったくその対象に入りません。

ほか、遊戯王の龍亞とか、見れるキャラとまったく見れないキャラの差は激しいです。

 

 

 

・城之内克也(遊戯王

 

デュエルリンクスの王国イベントで城之内くんを使う際、運がいいと「ドカーン!」「ドカーン!」「ドカーン!」って3連続で叫びます。

 

昔は海馬が好きでした。青眼がかっこいいから。

少し前は遊戯が好きでした。ブラマジのトリッキーさにあこがれて。

ですが、昔から城之内はずっと好きで、年を重ねて巡った果てに一番好きなキャラは彼かなと思いました。

城之内くんはしがらみのないキャラです。

王国編では妹の治療費目当てで、BC編では真の決闘者になるのが目的でしたが、自らの過去の因縁を探るとか、神のカードを巡ってグールズと争うとかに比べるとしがらみは弱い部類です。

 

また、城之内くんは一般人です。原作の範囲内で彼が古代エジプトの神官であったという話はありません。

ドーマ編では名もなき竜に選ばれたり、GXでは伝説のデュエリストにまで昇格してこそおりますが、基本的には精神的にタフな一般人です。

 

そんな城之内くんの何が好みかというと、デュエルの攻防の面白さにあります。

墓荒らしやモノマネ幻想師などの相手のカードを逆手に取るカードがあれば、炎の剣士やパンサーウォリアーなどの直情的なカード、真紅眼やサイコショッカーなどのダイナミックなカードに、ギャンブル効果を備えたカードも入っているバラエティ豊かなデッキです。

なによりカード資産が乏しいことが明言されているので、遊戯や海馬であればプレイングが気になるようなシーンであっても、城之内だから……と不思議と気にならないような魅力があります。

今後の遊戯王シリーズでも、遊戯をオマージュした主人公、海馬をオマージュしたライバルはいますが、城之内をオマージュしたようなキャラでも相手のパワーを逆手に取る戦術やお世辞にも高くないタクティクスまでを再現できているキャラは中々いなくて、漫画のキャラクターやデュエリストとしては他に見ない、簡単には出すことのできない独自の魅力があると思います。

 

アニオリのドーマ編では遊戯の心が折れてしまったせいか、その代わりと言わんばかりに精神が成熟しきっている様子が伺えました。

舞との初戦では折れかけるものの、竜崎・ヴァロン・舞との2戦目では相手と分かり合うために粘り強くデュエルする姿勢がカッコよく、好みです。

 

 

 

レイレイ(ヴァンパイア)

 

 

レイレイはデザインがとても大好きなキャラです。

 

レイレイが出演するゲームはヴァンパイアハンターとセイヴァーですが、どちらもうまく攻略できたり、対人戦を極められた覚えがありません。天雷破なんて出すのも精いっぱい。

また、ハンターとセイヴァーのレイレイは完全な同一人物と言い難く、その他の媒体でも急にボクっ娘になったりするなど、キャラそのものが若干不安定です。

それでもレイレイのためにゲームをプレイするなど、かなり熱狂的にはまったキャラでした。長袖チャイナにハマった原因です。

 

キャラ性が薄いのはそうなのですが、裏を返せば深く考えずとも接することができるというわけで。

良くも悪くもシンプルなダークハンター、くよくよしないお気楽体質なので肩に力を入れずとも接することができます。幸運にも(?)出演作品数は多くないし。

 

特に印象深いのがPXZ。

デッドライジングのフランクとペアを組んで行動するのですが、おもしろおじさんなフランクと常識人なレイレイのペアが面白く。
ゲーム的にも1人だけ突出して早いレベルで複数攻撃技を覚えるのが便利でした。

 

 

あとがき

好きなキャラの特徴を集めると、

・明るい(トロプリ、城之内、レイレイ

・境遇が不遇(シャロンキン肉マン、エメラルド)

・袖がだぼだぼ(レイレイ、エメラルド)

・中性的なルックス(フジキセキ、マルセル様、柚木、エメラルド)

・根性がある(城之内、キン肉マン、トロプリ)

・おおらか?心が広い?(レイレイ、柚木、城之内、トロプリ、弁慶)

みたいな感じですね。あたからず、とおからず。

寒色のキャラ(柚木、エメラルド、シャロンレイレイ)のほうが、暖色のキャラ(トロプリ、キン肉マン)より多いのかな?

 

100人挙げるほうの企画が乱雑すぎるわ、10人挙げるほうの企画はどうにも単なる思い出語りみたいになってしまってもいましたが、まあいいでしょう。

あまりこういったことはやってこなかったので、自分を見つめ直すいい機会になったんじゃないかなと思います。

どうしても暇なときとかにやってみると楽しいかと思いますので、ぜひ。

 

 

 

 

 

そしてこの文章を書いて推敲していた際に高橋和希先生の訃報をニュースで知りました。

こういった記事の末尾に入れるのもそぐわないかと思いますが、改めて言わせていただきます。

 

最初に挙げた125人のうち、25人が遊戯王シリーズのキャラクターです。

先生の描かれるキャラクター、あらゆるデザインのモンスター、予想をつかせないバトルや神秘と近代が入り混じった世界観が大好きです。

自分が子供のころ、家には遊戯王の原作コミックスが何巻かあり、闇遊戯が海馬を倒そうとして表遊戯が止めるシーンや、闇遊戯が竜崎に苦戦する城之内にあえて言葉を送らないシーンを何度も読み返してきました。

大小さまざま、情けないような記憶から楽しかったり嬉しかった記憶はいくつもあります。

改めて遊戯王の世界を生み出して下さりありがとうございました。ご冥福をお祈りいたします。