特撮に触れたのはつい1，2年前のことで、無印はゴーストを見ていないからスルーし、今回が初の生冬映画となります。
実はクロスオーバー系の作品にちょっと苦手意識があるので、特にmovie大戦はMEGAMAXとフルスロットルしか見ていません。
感想自体はかなりざっくりした内容です。
ネタバレにはもちろん注意してネ！
・主人公は永夢や戦兎よりも龍牙。
なりゆきで仮面ライダーになった彼がラブアンドピースの精神に感化されて、自分も同じようにバカになっていく展開は良い…
神に対するツッコミも冴えわたっている。
・戦兎や永夢は精神的には比較的完成されているせいか、活躍はちょっと控えめ。むしろ敵の不老不死の策を土壇場で突破する戦兎がチートてぇんさいすぎるし、永夢のバイタリティがヤバい。
龍牙はともかく、2年間も放浪し2人のビルドに振り回されていて変身することもなく通信役として出番を終えたパラドは割を食った印象。でも永夢との再会とかはよかった……。
・エグゼイド組はすでに最終回を迎えていてさらにライダーが多い分、すごくイキイキとしてましたね。
神なんて出るだけで劇場が湧いてましたし。さすが存在自体が面白い男は違う。
ところで冒頭のネビュラバグスター戦で貴利矢が「～～～ジャーンプ！」とか言ってたのが聞き取れず、劇場が笑っていたことに悔しい思いをしたんですが、どなたか聞き取れた方います？
・自分は戦兎の普段はふざけているけど世界を守るために戦うってキャラにまだ慣れてないし、その上ビルドのデザインがかっこよく見えない、いわばノレてない状態なんですが、序盤に出たカイゾクレッシャーはかっこいいと思いました（もう少し目元のシンボルが長かったら……）。
さらにビルドの残念な点に「フォームチェンジの差別化点が他シリーズに比べてかなり弱い」というものがあると思うんですが、初登場のフェニックスロボはこれをモロに受けていて、印象的にもタジャドルの前座っぽくなっていた感。
ラストの最終決戦は「ムテキで行くぜ！」って感じだったのに、いつまでたってもフォームチェンジしないからボコボコにされるという…
ムテキゲーマーとラビットタンクスパーキングが並ぶと、もう本当に仮面ライダーのデザインがわからなくなる。
あと君、横入りされた敵にボトル盗られがち。
・賛否両論なのは映司とアンク。
特に、階段で龍牙を諭すシーンのあたりはうーんって……。フィリップ消失に引っ張られっぱなしな最終話の翔太郎を見ている感じ。特にMEGAMAXで普通に振る舞っていたところを見ると（変に1度再会したせいで未練が出てきた説）。ついでにラストのアンクの涙も引っかかりました。
体は魁星が作り魂は割れたメダルという模造品ゆえに消滅するのが早かったと思うんですが、あのタジャドルコンボがちょっと安く思えちゃった感も。
欲を言えば、今回の主演2人はバディものの印象が強いので、今回登場の歴代でも特にバディ要素が強いオーズ組を龍牙と絡ませてよかった気もします。アンクの姿、他の誰も見てないんでしょうし。
まあアンクが出るということはやるのはアンク復活だけ。MEGAMAXであっさり流したテーマに再挑戦するのは面白かったですし、不満点がないわけじゃないですが実際テンションは上がりました。
変身してすぐに歌が流れなかったのはえ？となったり、歌が映司以外に聞こえない設定があっても龍牙とアンクで「歌は気にするな！」のくだりをやって欲しかった感。
作品が作品ゆえにか、クオリティが高くてもさらにより良いものをつい求めてしまう……。
余談ですが、隣の人が龍牙の手を掴むシーンでガッツポーズされていました。そのせいか頭の中で「あ、この映画はかなり寄せている」って印象が。でもあのシーン、龍牙諦めるの早い。
・弦太朗は普段通り。
JKと大杉先生も出ているあたりフォーゼ組は恵まれてますね。映画を総じて見てもこの3人の活躍や会話が深くに凝っています。
仮にW組も出ていたらJKの活躍は2人が持っていったんでしょうか。でも本編で触れられていたわりに、EDで徹底してユウキの存在が抹消されてたっぽかったのは怖かったよ！
窮地の永夢&龍牙を助けに来るのはオーズのこともあってちょっとしつこく思えたんですが、許容範囲内。
でもホロスコープスの中でも特に強いキャンサーとレオがスイッチの一撃で倒れたのはちょっと……
・タケル殿はまあ無難に。テレ玉の再放送で見ているのでまだ最終話まで見てないとです。
紘太さんはめちゃくちゃ出番が短かったですね。自称神VSおそらく創世神の絡みも当然なく。それにしても蹴りでエニグマの透明化を破るって、なんだチミは。
・今回の敵はデザインがちょっとモモタロスっぽくていまいち強く思えなかったり。
戦う相手がてぇんさい物理学者とムテキなら、まあそうなりますわな。
・戦闘シーンは序盤のCRチームやゲンムのお笑いっぷり、ゴーストの英雄無双がよかったですね。
鎧武は出番が少なかったし、どうせならカチドキよりもパインイチゴレモンを駆使してのを見たかったけど……無理かなあ。
終盤では先輩ライダーたちが地上に残ってザコたちと戦うものの、「明らかに最強フォームに見合う相手ではない」「散り散りなので特に感慨もない」「エグゼイドお前とっととムテキになれや！先輩たちもうやっとるぞ！」って感じでちょっとザンネン。
撮影スケジュールのせいか一斉変身もなし！ 公開前から不安だったけどこれは本当に痛い……。
その分はバイクアクションに気合入ってましたが。全員が決め台詞を言って何がなんだかわからなくなる、ビルド特有の漫才感もかなりよかったです。
・平成の締めくくりらしい映画でした。バイカイザーが負けた理由を6人で総指摘する（こう書くとヒデェ）シーンがかなりよかったです。
見る前は「せっかく休みなのに映画館で拘束されるなんてかったるいよなあ」とちょっと気分がよくなかったんですが、映画館での大音響大画面そして一体感はやっぱりサイコー！
本編と密接に絡んでいるのはMOVIE大戦らしくないって意見もありますが、トゥルーエンディングから直結する物語だったのでこうなるのも必然だし、面白かったからいいかなと。
世間じゃオーズファンは見るべき！と言われてますが、ニコニコでの配信がまだ追いつけていないのは残念ですね。オーズ本編のネタバレを気にしない人にもぜひ見てもらいたいところです。
