ウツボよおどれ

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帰ってテレビを見ていたい




最近じゃあ若者のテレビ離れだなんだとは言いますが、だからこそ面白い番組を探すことに価値があるような、そうでもないような。

ユーチューバーとかバーチューバーとか実況者とかRTAとか最近は色々ありますが、どうも人の声を聞くということが好きでないという人間としてかなり欠陥品の自分はあまりついていけなくて。
むしろ、そういったものを見るよりも常に一定のクオリティがあるし、個人ではできないような企画をやっているテレビ番組が自分は好きです。
バラエティ番組となると「つまらない」「ネタが過激で見てられない」とかはまあ言いますが、いくつもチャンネルがあるし、見たくないものしかやってない日は見なかったり録画消化するという選択肢もあるのでないよかあったほうが楽しいメディアだと思います。

しかしまあ、AbemaTVにあったアイドルだらけの大運動会みたいなものは、クロちゃん見たさに見ていたらアイドルの人が腰を強く打って途中退場ということもあり……ネット番組とはいえ気難しくなりました。





というわけでメジャーどころばかりですが、ぜひとも人に見てほしい番組をセレクトしてみました。
時間帯や放送局は関東基準です。間違っててもおこらないで…



水曜日のダウンタウン(TBS 水曜22:00~23:10)
早速かなりメジャーな番組で。
あんまり説明する必要もないかと思いますが、芸能人などが持ち寄った説を検証するという趣旨の、かの『トリビアの泉』のトリビアの種コーナーに近いような番組です。
真面目な説から不真面目な説まで取り揃え、その毒のある内容は丸まり気味な昨今のバラエティ番組で異彩を放っているように思います。
たまに、あんまりにも毒が強すぎるものや、別時間帯の『モニタリング』でお流れになったやつが紛れ込んでいるんじゃないかというのもの、最近の説の妙な手抜き加減などもあり、ジェットコースター並に落差は激しいですが……

この番組で躍進した芸人といえば、それはやっぱり安田大サーカスのクロちゃんで。
Twitterにて最近は深夜帯に厨二病じみたポエムを発したり、KOFなどをプレイしている写真をアップしたりと憎めないキャラで。
月曜日の医療番組でダイエットをすると誓ったあとにやらかしたあとは、ネプチューンキングに対するネプチューンマンのように「う、うらぎられた!」となりました。



●クレイジージャーニー(TBS 水曜23:53~0:38)
水曜日のダウンタウンの後にやっているものの、深夜番組なので生視聴が難しいやつ。
何度かゴールデンSPもしているので知っている方もいるんじゃないでしょうか。
「狂った旅人」という強烈なタイトルでバラエティ番組の面も強いですが、やっていることはかなり真面目なドキュメンタリーです。

端的に言えば、ジャーニーと呼ばれるその道のプロに密着取材する番組。
ですがその取材相手は、
「世界中の危険地帯を取材するジャーナリスト」「奇怪遺産と呼ばれる奇妙な土地を撮影する写真家」「少数民族をターゲットとする写真家」などから、
「確実に死ぬような修行を続ける僧侶」「花を専門としたアーティスト」「曜変天目茶碗の再現に挑み続ける陶芸家」など、何それ!?と思わざるを得ない人が中心です。
スタジオメンバーもダウンタウン松本・バナナマン設楽小池栄子と中々に豪華で安定感もあります。
とにかく映像のパワーが強いので百聞は一見に如かず。まだ見てなかったら見ましょう。DVDやレンタルもあります。

難点があるとするならば。
根本がバラエティ番組で、しかも深夜番組のせいか、取材するカメラマンの人などがちょっと……
かのタッキーが火山に挑む回では途中で疲れて動けなくなったり、曜変天目の回では真剣な陶芸家の方に対して焼き上がりのシーンをカメラに収めたいと言ったり、人体改造の回ではAre you crazy?と一般の人に向けて言ったり……
確かにまあ、面白いと言えば面白いようなところではありますが、「俺は1分1秒でも長くジャーニーが見たいんだ!」と叫びたくなるのもまた事実です。



プレバト!!(TBS 木曜19:00~20:00)
年末年始にやってる『格付けチェック』のような番組。
俳句・水彩画・旬の食材を使った料理やその盛り付けなど、クイズではなく力量で芸能人の才能を査定する感じです。
これまではポケモンと時間帯がかぶっていましたが今後はフルで見れるんじゃないでしょうか。

俳句は大変レベルが高く、ほとんど毎週やっているし1時間丸ごと俳句も珍しくありません。
すぐれた俳人の方の句を見るのもよければ、なんかかなり微妙な句を見て笑うのもいい。さらに見ていてなんか頭がよくなった気がするという教養的側面もあるので楽しいです。
特に梅沢冨美男となれば嫌いな方も多いような人ですが、この番組を見ているとおちゃめなおじいちゃん的側面もあってなかなかにくめません。

また、水彩画は芸能人が書き上げた渾身の一枚を、先生の人があっさりと上回る力量で描き上げるのが名物。
それだからこそ、「芸能人の方は先生並の絵を見せてくれるのかくれないのか」って感じに見れて楽しいです。

出てくる芸能人もまた豊かで、俳句の特待生になったはいいものの珍俳句のほうがどちらかといえば多い神こと岩永徹也や、独創的過ぎる水彩画で先生を唸らせた蛭子能収など、いろんな人のいろんな点を見れてとても楽しいです。



●ゴッドタン(テレ東 土曜深夜1:45~2:15)
深夜長寿番組というよくわからない立ち位置に落ち着いているバラエティ番組。
しかしながらその内容はまったく落ち着いておらず、絶えず爆発力に満ちています。

いわゆる中堅どころからまったく無名の若手、よくわからないアイドルまでもが集まっていて、ゴールデン帯ではまず見ることのできないような強烈なネタの嵐をぶちかましてきます。
これと、↓の『勇者ああああ』はニコニコチャンネルのネットもテレ東でも配信されてるのですが、まあまずはそこで『2018/9/22放送分 芸能界ストイック暗記王19 後編』を見てほしいというか(配信は29日まで)。
腐り芸人セラピーやお笑い風といった他ではまず聞かないような単語や、人気のマジ歌選手権以外にも芝居ヤバい芸人や川島スリーなどのパワーに溢れた企画もありました。
深夜のバラエティ、それも相当下品寄りで人を選びますが面白いです。



●勇者ああああ(テレ東 木曜深夜1:35~2:05)
タイトルを見ての通りのゲーム番組です。チャーハン食べたい。

ゲームをやってない人でも楽しめるのがコンセプトらしいです。
そのため、パチンコ番組風にメダルゲームをプレイしたりとか、罰ゲーム(それもかなり嫌なやつ)つきのゲーム大会とか、敵を一切倒さずに進むゲームガンジー、クイズ王相手に芸人が集ってQMAで勝負するなどゲーム要素があろうとなかろうと楽しめる企画がたくさん。
ゲーマーならば目を惹くのは、芸人がゲームをプレゼンする『ゲーマーの異常な愛情』コーナーで、LAL、アンダーテール、サクラ大戦など隠れてない名作から隠れた名作までが異常な愛情を持ってプレゼンされます。
こちらもゴッドタンと同じく、知らない若手芸人や謎のアイドルが出てきたりする独特な風合い。

何よりも特徴的なのがMCがアルコ&ピースというファルコン案件で炎上した(しかけた?)コンビ。
片方がゲームに負けるとすぐ言い訳をしたりとかそういった面もままあり、それでもMCという番組で一番偉い立場から暴れまわるため、純粋にゲーム目当てで見てるとしっぺ返しを喰らうのが良くも悪くも。



ねほりんぱほりんNHK 水曜23:00~23:30)
YOUと山里亮太モグラの人形に扮し、ゲストの豚人形の話を聞くという人形劇仕立ての番組。
現在はやっていません……が、10月から復活らしいです。

Wikipediaでこれまでの放送一覧を見ればわかるように、ゲストの方々はどれもこれも一般では気になるけど聞くに聞けないようなタイプの人が多いです。
議員の裏事情が垣間見える元国会議員秘書や、あまりにもあんまりにも闇が深すぎるナンパ教室に通う男などが個人的に好きな回。
その反面、謎CPを強くクローズアップしてた腐女子(壁と床で興奮するだけの人みたいな商会はちょっと…)や、それってヒモじゃなくて主夫っていうんじゃ……な人が出てきたりしたヒモと暮らす女など、妙に調査が甘くバラエティ性を打ち出したような回もありましたが、基本的にハズレ回はないです。



バカリズムの30分ワンカット紀行BSジャパン 金曜深夜0:00~0:30)
その名の通り、バカリズムが30分をワンカットで紀行……するのではなく、
撮影班が30分ワンカットで紀行してきた映像を視聴するというスタイルの番組です。

何が面白いの?という話ですが、30分ワンカットということはカットがない。取材先の地理を実際に歩いて体感できているようでとても楽しいのですこれが(早回しはありますが)。
狭い路地を通って、その辺を歩いていた人が食べ物屋さんに入り、音楽を演奏する人がいたかと思えば、さっきの人がまた現れる……というふうに30分でひとつの物語になっていて、自分の文章力を恨みたいくらいに魅力に満ちた番組です。
特に赤羽回ではどういう風に撮影しているのかが明らかになり、江の島の2時間ワンカットは伝説と言ってもいいくらいの内容でした。

そんなに楽しい番組ですが、ニコニコ版ネットもテレ東では配信中止に……残念。
と思いきや、ふつうのネットもテレ東では絶賛配信中でした。どうしてそういうことを早く言ってくれないんですか!