ひぐらし最新話辛いなあ。
受験失敗とか鉄平襲来とかのルートで沙都子が壊れるのは安易な予想で、実際はお嬢様学校にエセお嬢様が混ざり込んだことへのドロップアウト化とは恐れ入った。
祭囃し編でのハッピーエンドから、魅音がいなくなって部活が締まらなくなり、仲間たちが別れていく様子が、原作自体が人生の一区切りでしかなく、これまでも人生は続いていくといった風合いで…
雛見沢も圭一という新しい風が来ていても、田舎ゆえにゆっくりと衰退していく未来が見えてくる。
沙都子だって、虐待された過去があって、病気に苦しんでて、最愛の兄も行方不明な過酷な環境を生きてきた、特殊部隊すら撃破するトラップマスターだけど、
そんな背景を知らない、社会を生きている人間からすれば、勉強する気がないただのバカという残酷さ。
梨花は憧れの高校生活でここがスタートラインなのに、沙都子は合格がゴールラインみたいになってて、
そこで一人称も口調も変えてすぐに馴染む梨花と、昔のお嬢様言葉が抜けずに白眼視される沙都子が嫌な対比。
色々な意見を見てると、沙都子が勉強しない・授業をちゃんと聞かないのが悪いみたいなのを見るけど、
たとえ頭がよかったとしても、こんな感じでいずれは綻びが生じていくと思う。
そんな梨花ちゃまに罪があるとしたら、本当は昭和58年で死んでただけの存在に過ぎないのに、しつこくサイコロを振って100年生き続けた事なんだろうと思う（外れるよこの予想）。
良く言えば「運命に抗った」んだけど、悪く言うと「運命に抗った結果、実年齢+100年の知識や経験を持ったスーパー人間の誕生」的な感じ。
そんなスーパー人間が、ただの人間と普通に過ごそうとすること自体が罪みたいな。
原作知識とかが曖昧だけど、祭囃し編ルートだと皆殺し編についての記憶がない（死ぬ間際の一瞬までか、皆殺し編全体かまでは忘れた）から、梨花が沙都子への対しての認識が甘かったりするんだろうか。
あと、賽殺し編とかで梨花と沙都子は本質的に合わないみたいな設定もあった気がする。
じゃあどうすればよかったのかというと、梨花は沙都子をルチーア学園に連れていくべきでないだろう。
ただその場合、沙都子は雛見沢に一人ぼっちになる。
梨花は受験勉強で手一杯だし、圭一やレナもいつまでも雛見沢にいるってことはないだろうし。
部活の描写を見るに、沙都子が魅音・圭一に続く3番目のリーダーになれそうな素質もあんまりない。
何より、沙都子本人が梨花について行こうとする可能性もある。
他者への依存性が強すぎる沙都子が梨花無しでも生きていけるようにする、根本的な脱却が必要なんだろうなと思いつつ。
現在の話だけで見えている範囲内で、なにも梨花を何度も殺して昭和58年に縛りつけようとするほどの恨みがあるとは思えないので、高校に入ってから綿流しの時期で何かが起こるんだろうな、多分…
（梨花が綿流しに行かないとか、沙都子が補習で綿流しに行けないとか、雛見沢に帰っても部活メンバー誰もいないとか）
ただ、現在の郷壊し編においては、沙都子が悟志のことを置いて雛見沢を出てるし、ルチーア学園の生徒だった詩音の姿が見えないのが謎。
悟志は業全編において影が薄いけど、回復済みなのか、まだ寝たきりなのか、どうなのか。
詩音も沙都子がルチーア学園を受験しようとしていることを知ったら、内情を知っているがゆえに止めようとするはず。
2人で愛のハネムーンにでも行ってるのか。
けどやっぱり高校生沙都子のドロップアウト気味が辛い…
自分は小学生の時に頭良かったけど、中学生の時にはほとんど勉強してなくて、なんとか高校に入ったけど合格をゴールだと思ってまた勉強をしていなかったし、交遊関係的にもクラスで浮いた存在になってたバカっぷり。
がんばって勉強していい学校に行っていい会社に入って……っていう社会の仕組みを本当に知らなかったから、学歴コンプレックスというか、単純に学生時代の記憶が苦すぎる。
今からでも人生やり直したいなー。今からでもやり直すしかないじゃん、今からー。
あ、でも今の梨花や沙都子が人生やり直したら、成績的には高校受験突破できるくらいはあるんだし、こんな惨劇起こらないんじゃない？（だからそういう問題じゃないだろ）
あと、梨花と沙都子が原作時で小6なことを知らなかった……
