概要
どうも、塩対応の鬱子です。
第7回東北旧裏オフに行ってきました。
まず最初に、旧裏は活躍できるポケモンの種類が際立って多いレギュレーションだと思っています。
最近過去レギュ勢の方々と接する機会が増えたのですが、ここについては揺るぎないのではないかと思い込んでます。
・全体的にHPが低いので下位のカードでもジャイアントキリングが狙える。
・事故やコイントスなど運の要素が大きく、強いデッキでも常に勝ち続けることが難しい。
・殿堂ランクシステムにより、強いデッキはほかの強いカードを入れられず、弱いデッキには強いカードを組み込みやすい。
……などなどが影響していると思います。
しかしながら、最近旧裏wiki管理メンバーとなり、1日でも早くこのwikiが形になるように文章を書いていると「このカード、可能性があるとは世間で言われつつも、使われてるところを見たことがないな……」という気持ちがよく出てくるようになりました。
自分は文章を書くのがそれなりに得意なので、使ったことのないカードでもそれっぽく参考になるような文章を書くことができます。
その文章は見る人が見ればスカスカでしょうし、自分で使ったことがないカードや実戦で見たことがないカードだと、書いている側も「スカスカだなあ」と思ってしまいます。
そんでもって、「可能性がある」と言われながらも使われていないのはどういうことなんでしょうか。
実はカードパワーが低いのか、カードパワーが高いけどルールや環境にマッチしていないのか、先行研究が見つからないからなのか、なんなのか。
特に先行研究の部分は重要に思えてます。スイカさんのカードランクにリンクが掲載されていない文献は今からだと漁るのも難しく、古参の方々の声を聞かねば「かつてどのような用法がされていたのか」を確かめるのも困難というもの。何を頼りにしていいのかもわからない海原に漕ぎ出す人はそう多くありません。
ともあれ、今後のwiki制作を進めていくにあたり、使用報告があまり上がっていないカードにも触れていこうと思ったのがこのデッキを組もうとした動機でした。
デッキ
デッキ名:至上のワニマイルチャンピオンシップ
殿堂ランク:新殿堂
今回着目したポイントは2点、1つ目はオーダイル(neo1)です。
山札を5枚もトラッシュするというすさまじいデッキ破壊効果を持つ反面、コイン次第で自分の山札を破壊しやがる困ったちゃんです。
2進化してまで自分にデメリットが及ぶ可能性がある能力。しかも強制発動なせいで、非常に扱いづらい!
一応、タコトプスさんが「自分の山札を0枚にした状態で使う」という方針で研究してました。
実際理にかなった使い方で、オーダイルの運用方法としてはたぶん最適解だと思いますが、自分はワザ「いかりのキバ」にももう少し目を向けたいように思えました。
4エネ50点+ダメージカウンターの数だけコインを投げて表の数だけ10点追加。2進化ポケモンの基準である4エネ60点を超えられるかなりのハイスペックワザです。
しかし火力面は逆流に劣り、サブアタッカーとして採用すると「あばれんぼう」がひたすら邪魔。ひたすらに中途半端です。
オーダイルで殴ったうえで山札破壊も効果的活用する手段を模索したくなりました。
もう1つはアリゲイツ(neo1)+お上品攻撃のコンボ。
昔からまことしやかにささやかれているらしいやつです。
攻撃できない相手のポケモンを延々とロックすれば山札切れが狙える一方で、能動的ではないデッキデスなので対戦時間がかかること、ワザなので間にエイパムを挟めずに自分の山札を回復しにくいことなどにより、まあお世辞にも使いにくいコンボのひとつでしょう。
それでも山札差がついていて相手が対処策を持っていなければそのまま勝ちです。ポケモンいれかえやポケモン回収などで突破されないのも長所でしょうか。
個別解説
オーダイルライン
4-3-2です。
アリゲイツは全部neo1にする必要は流石になく、PF1にすると自分の山札を巻き込んでしまうので、2,3エネで攻撃できるイントロneoにしました。
ワニノコも全員neo1じゃなくて1匹くらいneo4がいてもいいかなと思いましたが誤差です。
オーダイルはエネが重いので2体目を立てるのが割と非現実的です。回復カードをすべて注げば1体で3,4枚くらいサイド取ってくれると信じてます。
少しでも早く動いてもらうためにマルマインラインを1-1で入れました。
ベトベトンライン
相手の特殊能力と自分のあばれんぼうを封じます。
オーダイルが殴り合いにちゃんと勝てるようにするのも重要な役割ですが、それ以上に囮となってもらうのが重要だと思いました。
べトンを前に相手は何もできない
→突風とか対処札探すためにたくさん引く
→べトンを倒したころには山札がもうない
→あばれんぼう、くすぐりニセオーキド、お上品くいつくでのLO。
なるほど!これはスバラシイ!!!
ベトベターが1枚だけ拡張なのは直前になって差し替えたものの、化石のものがなかったため。
ハリーセン・ラプラス(化石)
相手をどく・こんらん状態にします。
この治療のためにワープポイントなどを切ってくれると嬉しいです。
最初ラプラスはサザンだったのですが、相手のどくダメージをやさしいうたで相殺したせいで負けたので化石にしました。
反省会
× タケキュウ
× ターボカメックス
× 水プテラ
× リザバク
堂々の全敗でした。あのころの連敗男が帰ってきたぞ!
予選形式は完全ランダムだったので全勝者4人・全敗者3人がいたそうですが、そのなかでも自分はサイドをもっとも取れていなかったので最下位です。
マルマインラインになんか無理があった
オーダイルは実際に運用してみると4エネが重く、エネエネを使わないとここまで貯まらないような印象を受けました。
あんまり考えたことなかったですけど、「デッキに12枚入っているカードを4ターン連続で手札に持つ」って確率は高くない気がします。
そしてマルマインはあくまで保険として考えていたのもあって1-1と細く、エネエネ→ベトン出して蓋という流れが成立できませんでした。
構築全体に無理があった
2ターン目にベトンを出してプテラを妨害するものの、コインや引きの下振れが激しく、思うようにエネを貼って攻撃できずにスイクンとラプラスにいたぶられまくってしまいました。
最初はサーチやドロソの弱さが原因だと思っていましたが、原因は相反する2つの勝ち筋を無理に狙いにいったことでした。
「エネエネ!ベトン!ワニ!」の流れに特化すればロジック的にはカスギャラベトンと同じなので強かったのではないかと思いますが、LOを狙った結果として単品では何の役にも立たないコンボカードが多すぎたがため、ドロソを消費して引いたことによる恩恵が乏しく、まっとうに動くことができませんでした。
結局、くいつく+お上品攻撃も、くすぐりニセオーキドも、どちらも使いませんでした。
二兎を追う者は一兎をも得ずということわざがこんなにピタリとあてはまることあるんですね。
LOデッキなのにカスミの勝負を入れていたのもよくなかった気がします。
なんか運がなかった
2戦目の相手はターボカメックス。
ベトンが刺さる絶好の相手なのにベトンとビリリダマが両方サイド落ちしました。
回収手段を備えていないのでLO路線で戦うしかないのですが、オーダイルが自分の山札を15枚トラッシュしやがりました。
マグカルゴGXは1エネで相手の山札を5枚トラッシュするのですごいと思います(1対戦中1回限りみたいですが……)。
ねむかった
前日4時間しか寝ていなかったので疲労がピークでした。
ネルノダというサプリメントを就寝前に飲むとよく眠れて寝覚めもよくなるのですが、寝覚めが良すぎるがあまりに昼寝ができなくなり、「眠いのに移動中に眠れない」という最悪な状況を引き起こしてしまいます。
眠気がピークだったのは4戦目で、目を開けているだけでやっとだった気がします。エネエネ→ベトンをどうしても通したかったけど手札にそろわなくて、エネエネしてベトンを出したら相手のサイドが1枚になっていたので負けました。
オーダイル(neo1)について
あばれんぼうはガサツすぎる能力なので使いにくいし、ハイリスクハイリターンすぎて評価しにくいです。
なんというか、「コインが表だったら強い!裏出せると弱い!」なカードは良くも悪くもそれ止まりで、正当な評価をしにくいと思います。(類例:わるいドンファン)
先に挙げたタコトプスさんのデッキは先に自分の山札を0枚にすることで被害をなくしていたので、理にかなっているなあと改めて思いました。
いかりのキバの殴り性能は高かったです。
高かったですが、考えれば考えるほどにカスミのギャラドスの顔が浮かんできます。
オーダイルは耐久が削れてから期待値70点を出せるのに対し、あちらは最初から確定70点。このせいで大会4戦目はリザードン相手にまったく動くことができませんでした。
コイキングに比べるとワニノコは多少強いですが、1進化と2進化でデッキ枠の使い方が異なるのでトータルだとプラマイゼロ。むしろいかりのキバやあばれんぼうの上振れを狙わなければならない分、オーダイルのほうが大変なように感じました。
実際カスラドスも念入りに介護しなきゃいけないカードですが、どっこいどっこい。
純粋なアタッカーとしてカメックスと合わせるプランも思いついたものの、使いたい気分にならなかったので寝かせておきます。
色々考えておいて「自分には無理でしたしダメでした」というのはケッコー雑ですが、いったんこれで締めくくろうと思います。とりあえず今後の吉報を待っていてください……
オマケ1・レンタルデッキについて
今回の東北旧裏オフでは、初参加のすぷりんたさんとウランさんのためにデッキを組んで貸しました。
すぷりんたさん用
新殿堂でそれはやったことがなかったので思いつかず、悩んだのでテミルさんのカメを丸パク……参考にしました。
ヨルノズクラインを外した分だけ汎用カードを投入し、アンノーンはすぷりんたさんが別の過去レギュでよく使っていたのを見たので残しておきました。
こういうデッキにはタケシのマンキーを入れたくなるタイプなので当初は入れていたのですが、調整中に夜廃の枚数を増やしてほしいとのリクエストがあり、まきベトを抜く想定でおりました。
しかし、テミルさん本人に聞いたところ「タケシのマンキーこそ要らない」とのお返事をいただいたのでまきベトを残しました。このおかげで勝てたそうです。
ウランさん用
火力が出せるデッキというリクエストでした。
オーダイル(PF1)やライチュウ(neo3)と考えた末に、以降のシリーズにも類似カードがあり馴染み深いという理由でマグカルゴ(neo3)にしました。
バクカル大暴走とエンカルで悩んだ末に、大暴走構築はいろいろと好ましくない(※)ということでエンカルに決定。
案の定組んだことがなかったので、今度は五段さんのデッキを丸パク……参考にしました。
最初はおしゃれなブーバー(neo1)を入れておりましたが、テミルさんなどに聞いたところ「いらない」とのことだったので外しました。
どうもマグマッグ(neo3)が十分バリヤードの相手をできるとかナントカ。
すぷりんたさんは3-1の高成績、ウランさんはマッチング運が良くなくて振るわなかったそうです。
おふたりとも旧裏に興味を持っていただき、オフにまで参加してくれてとても嬉しかったです!
それにしても、このデッキを組んだのは自分なのか、自分以外の方々なのか……
※ 大暴走構築については、カードを切る手間も思考も要さないので扱いやすい反面、初めて使うデッキが大暴走というのはあまりよろしくないと感じてしまうエゴがあります。
(まあ、すぷりんたさんの初旧裏は自分のクイズ大暴走デッキだったワケですが……)
基本的な構築を知ってこそ大暴走の強さを感じられるというのもそこそこに、新殿堂だと速攻やわるクロも多く、相手に手札だけ与えてそのまま負けてしまいかねないのは不健全なように思っております。まあ、強い要望があるなら検討しますけども……。
オマケ2・デッキ以外のオフレポ
・道中の新幹線ではハピネスチャージプリキュア!を見てました。
キュアラブリーの決め台詞は「世界に広がるビッグな愛!」ですが、東北オフの会場のビルもビッグアイという名称だったので見事な伏線回収でした。
・アニメジャパンで配布された土井先生のおめんをつけていたらややウケしました。
・郡山サルデッキ研究会のはんすけさんにスタンダード環境での対戦を教えてもらっていました。
・昼はウランチャンネル勢の皆さんに混ぜていただきウランさんおすすめの味噌ラーメンを食べてました。味噌ラーメンにデカいバターを入れるとおいしいですね。
・カードeリーダーでラッキー(e1)をスキャンするとコイントス機能が使えることが判明。
実戦に持ち込んだところ、「自分のデッキがそこまでコインを要さないので投げる機会がない」「あばれんぼうのコインは機械任せにしたくない」「BGMのループが短すぎて洗脳される」などの理由で全然使いませんでした。
・郡山駅の西口はキャバクラなどの客引きが多くて怖いです。本当に……。
・ホテルのバイキングが混雑しておりましたが、スタッフさんの応対はすばらしいくらいに丁寧でした。
そして自分はごはん、味噌汁、芋、芋、ヨーグルトと手札事故を起こしました。
・なぜかバンジョーさんとまたしても同じホテルだったので朝はわんだふるぷりきゅあの鑑賞会をしてました。「この出会いが運命」ってそういう……。
・ポケモンカードVSドラフトは、「配布カードに入れていたカードをe1~5のデッキに使ったので絶妙に歯抜けしている」「なぜか全然基本エネルギーが足りない」という体たらくでした。ごめんなさい。
優勝はアイテムさんだったそうです。
ウランさん:R団多色、エレメンタルバーンは使えたのか!?
りざぁどんさん:超水草の3色、イツキのマシンの使い心地はいかがだったか…。
アイテムさん:妥協なきイブキヤナギ特化構築。そりゃ強いでしょう。
ねねしさん:超軸。あまり自分も触っていないので使い心地が気になります。
・次やる場合はもっと大味にしてもいいかも。
きのみ、無色2個エネルギー、要望があったメンテナンスあたりを入れてみたい。
・2日目のフリー対戦は基本的にボコられていました。ばかぶーんをやったらマイナス得点のカードばかり獲得する始末。あとはポロックとか作ってました。
でもトワイライトさんとの対戦では勝利しました。粘りに粘って勝ちを引き寄せた感があり、少し自信がつきました。
あらためて、主催のジャストさんやほかの参加者のみなさんもお疲れ様でした。