概要
どうも、Unidentified Mysterious Animal 鬱子です。
前回のオーダイル(neo1)活用デッキと同様に、イマイチ使用率が低いように感じられるニョロトノをターゲットとし、今後のニョロトノデッキのスタンダードとなるような構築を目指しました。
ニョロトノは「かえるのうた」により、場にいるニョロモ系の数が3匹以上だとワザ威力が+40点されますが、肝心のワザ「おうふくビンタ」が4エネ40点×コイン2回。
このワザが50%の確率で80点になるのはいいものの、25%の確率で120点と過剰火力気味で、残り25%で失敗するというデメリットのほうが目立ちます。
このため、プテラの「げんしのきおく」と組み合わせて、ニョロモ(拡張)の「あわ」を1エネ50点+マヒのハイスペックワザにするのが一般的です。
しかしながら、自分がこれまで大会などで見てきたニョロトノデッキはプテラ抜きのものが多く、カメックスと交えてクイズしてきて「おうふくビンタ」してくるものが多かったです。プテラ型がそこまでマイナーだとは思わないんですが……
※もちろん、解説記事がないわけではない。
余談ですが、このe4ニョロトノ、「HP110という旧裏で見慣れない値」「ワザ3つかつ5エネの異色な感じ」「特殊能力を持たないなりに何かできそうな感じ」と雰囲気が好きなカードです。いつか使ってみたいなァ。
キングドラとの比較
1エネで攻撃できる水ポケモンの代表格はキングドラ(neo3)。
ポケモンセンターを使えば長時間粘れるのは同じなので、比較してみたいと思います。
自己完結性
キングドラは1体でも立てられれば「りゅうのいでんし」で攻撃できます。
元々粘り強く戦えるのでキングドラが戦っている間に後続のキングドラを立てることも容易です。
対してニョロトノはプテラとニョロモ系2匹が場にいないと本領発揮できません。盤面の要求値(おしゃれ用語)は低くないです。
弱点なしのキングドラに対し、ニョロトノは草弱点なのもマイナス要素。
WINNER:キングドラ
爆発力
ニョロトノはプテラを擁しており、「かえるのうた」による火力アップも見込めます。
ニョロモ(拡張):1エネ50点+マヒ。
ニョロモ(neo2):1エネ50点。無色ワザなので多色デッキ対応。
ニョロゾ(拡張):3エネ60点+マヒ、2エネでねむりorこんらんも。
ニョロゾ(neo2):3エネ70点~5エネ90点。
ニョロトノ本体:4エネ80点or120点。
大抵のポケモンは確定2発。マヒでハメれば相手の攻撃も意に介さずに突破できます。
ニョロモ(第1弾)とニョロゾ(第1弾)は他のと比べて差別化できる点が少ないですね。
キングドラは素の運用だとバトル場に30点+ベンチにコインで10点と乏しめです。
一応、カメックス入りであれば「ウォーターボム」でのばら撒きや「たつまき」もあって火力向上します。
WINNER:ニョロトノ
構築の幅広さ
第1弾版は2進化としてはパッとしないものの、「うずしお」での確定リムーブが強力。一応ニコタマ対応。
neo2版は闘タイプなので色が散ります。当然ながら闘弱点のポケモンに対して強いです。
ハガネールは草抵抗持ちなのでニョロトノの草弱点を補いつつ、ニョロトノがハガネールの炎弱点を対処します。
プテラへの依存性が高いニョロトノに比べて、ハガネールは単体で完結していてベトベトンにも強いのが魅力です。
ハガネール自身もプテラによって「いかり」を使えるようになりますが、ニョロトノのかえるのうた、ハガネールでいかり、そしてプテラの化石ギミックは流石に構築がまとまらなさそう……(neo2ニョロボンに寄せたほうがよさげ)。
ニョロトノが2進化でデッキ枠を喰ってしまうところに、するりと入ってくるのが1エネアタッカーのピクシーです。
ピクシー自体が草ポケモンに強いとはよく言われています。それぞれのエネルギーをトラッシュしないとワザを使えない炎や雷に比べて、草ポケモンのワザはそういったものがないからです。ハレツーだとあまり見ないですが対わるマタ性能も高い。
今回はプテラを前提に考えているので除外してますが、カメックスとのクイズコンボも強力ですね。
ニョロボン・トノラインとカメックスラインはワザが密接に絡んでいるのでクイズが強いです。
キングドラの構築の幅広さが高いのは言うまでもないですが、組める対象が多すぎるだけでニョロトノも構築の幅が広いポケモンです。
比較してどっちが優れたと言うのはナンセンスじゃないでしょうか(ブーメラン)。
DRAW GAME
対ロック性能
ニョロトノは特殊能力への依存度が激しく高いのでベトベトンが天敵です。
対してキングドラはそのベトベトンを採用するようなカードですし、後ろの置き物も「だくりゅう」連打でいつかは倒せます(いつかは)。
プテラやわるラフに対してはどっちも弱いので略。
WINNER:キングドラ
入手しやすさ
キングドラの場合、タッツーはneo1か化石、シードラはneo1と、流通量が多い拡張パックのカードを用いるので入手しやすいです。
WINNER:キングドラ
ニョロトノ目線で1勝3敗1分、これじゃあニョロトノが弱いカードみたいじゃないか!
検証方法が間違っていたように感じつつも、1エネ50点+マヒができるのは強烈な個性です。これがポケモンセンターでの全回復を交えてやってくるんですからたまったものじゃありません。おうふくビンタだってコイン2表なら大体のポケモンを一撃で倒します。
まず、ニョロトノ+プテラにハガネールとピクシーのどちらを合わせるかという問題ですが、ここはピクシーで行こうと思います。
一度ハガネールを考えてみたところ、鋼エネルギーをneo2ニョロボンと共有できるのは利点ですが、いかりの運用には闘エネ、ニョロトノの運用には水エネが必要なので構築がごちゃついてしまったのでした。
あとはプレイしていて結構単調そうになるのが気になってしまい、組もうと思えば組めるけども今はそういう気分ではなかった……ということで。
デッキレシピ
デッキ名:かえるのうたに想いをこめて
殿堂ランク:ハレツー殿堂
何度か回したりフリー対戦をしていたところ、ニョロトノ+ニョロモ系2匹+プテラを並べるのが結構大変なことに気づきました。
特にフリー対戦の際はピクシーがサイド落ちし、相手が全体攻撃持ちだったので化石が進化する前に破壊されてしまった結果、ニョロトノに4エネ貼るまでまとまった量のダメージを与えることができなかったのを鑑みて調整しました。
各ポケモンについて
所持枚数の兼ね合いでニョロトノラインはニョロモ4-ニョロゾ3-ニョロトノ2です。
実はニョロゾは3種類すべて上ワザにダメージがなく、テンポよく進化したりエネルギーを貼れないと歯がゆいことになりますが、ニコタマ対応の拡張ニョロゾがおります。
このニョロゾ、「ミラクル○○」系のワザを持たないのに1匹で3種の特殊状態にできるのはすごい。
neo2は「はらだいこ」が「おうふくビンタ」につなげやすいので1枚採用。
どうせニョロトノ+プテラの体制はすぐに整わず、ニョロトノやピクシーだけで戦うことだけを考えるとエネルギーの貼り先がありません。ポケモンセンターとの相性が悪いことは百も承知でおうふくビンタを打てるに越したことはないと思います。
1匹目のニョロトノはおうふくビンタで正面突破し、2匹目以降はあわでの運用がいいと思います。
かえるのうたがはたらいている時のおうふくビンタは一撃80点なので、なんか「ボゴォ」って音がしますよ。
ピクシーラインはピッピ2-ピクシー1です。
それに加えて1ターンでも時間稼ぎしたい+少しでも引きたいという魂胆からピィ(neo1)を差しました。
ドードリオは単純に足回りをよくするための採用です。
ピクシーがにげ2なので少し逃げにくいのをサポートし、加えてニョロモ・ニョロゾのにげ0化を狙ったやや受動的な使い方になります。ニョロトノは太り気味なのかにげ3です。
いたら便利ですがいなくても負けるわけではないと思ったので、自分にしては珍しくドードー2-ドードリオ1としました。
トレーナー・エネルギーについて
ドローはオーキド4 ウツギ4 クルミ4 マサキ4 カスミ1です。
自分はもともと2進化ポケモンを多用するのでエリカに頼りがちなのもありますが、最近は2枚しか引けないマサキへの不信感が激しく、なんだか久しぶりの登用になった気がします。
コンボ前提のカードが少なく、引いたそばからカードを切っていく構築なので、ナツメの眼で引ける枚数が少ないように感じられました。なのでその枠はカスミの勝負に替えました。
せまいジムやマダツボミの塔が刺さってしまいやすく、ハレツーで錯乱ジムを見ることも多いのでスタジアムの採用は必須。
ここはラジオ塔にしました。おかげでマサキやクルミを強く使えました。
サーチは交換おじさん3 礼儀作法1 月の石1です。
無色の進化ポケモンが2体いるので月の石というオシャレなカードが入っています。1:1交換は侮れません。
自分にしてはやや多めの枚数で、ラジオとうの結果を変えるために切っていくこともできました。
夜廃はニョロモたちを場に途切れさせたくないので3枚。
化石はプテラをちゃんと立てたいと思ったので3枚。
回復カードはプテラ+ニョロトノの体制が整えば強く使えるポケモンセンター2枚と、ニョロゾ(neo2)の「はらだいこ」との相性がいいきのみを1枚入れました。
うまく体制が整わないとポケモンセンターは強くないので、あまり無理に投入せず、2枚くらいに留めたかったのはあります。
ドードリオがいるので入れ替え札なし、体制が整えば超火力を出せるのでプラスパワーなし、ディフェンダーも不要と判断。自分としてはかなりスリムな構築になりました。
入れなかったカード
●エネルギー回収
ポケモンセンターで落としたエネを即座に回収できるのは便利だったけども、ポケモンの回収のほうが重要だと思ったので3枚目の夜廃に。
●メタモン(拡張)
・ドードリオで足回りをフォローできる。
・ピクシーに変身すれば「らいげき」もできるし、色々勝ち筋を作れておしゃれ。
・ニョロトノに変身することでかえるのうたを起動しやすくなるが、プテラに頼れないのでおうふくビンタしかできない。
・このカードの投入で勝てる相手が増えるわけでもないし、3エネくらいを安定して貼れないと機能しないキャラなので、却下。ベトンにも弱いし(なんでハレツーなのにベトンを警戒せにゃならんのか)。
結果
1戦目 メガバナ(岳さん)
メガバナな上にピクシーがサイド落ち。はっきり言って無理ゲーすぎる!
ニョロトノが120点出してフシギバナを粉砕しましたがそれだけでした。
2戦目 ベトベトン+やさしいカイリュー(石さん)
ベトベトンがいるのでニョロトノでのワンチャンが狙いにくい対戦。なんでこうも不利なマッチングが続くのか……。
回復カードを全てピクシーに注ぎ、ニョロトノにもエネルギーを貼って突っ込みましたが、流石にどうにかなる相手ではありません。ニョロトノが草弱点を突かれないように立ち回っただけ健闘できたと思いたいです。
3戦目 わるいクロバット+エーフィ+セレビィ(ういさん)
エーフィとセレビィのスリーブなのでエーフィとセレビィのデッキだとかなんとか……。
1ターン目にナツメの眼を使われたせいでドロソがすべて消し飛び、ニョロモしか出せていなかったのもあってそのままたね切れで負けるビジョンが見えましたが、お相手の攻めが遅めだったので追加のポケモンを出すまで粘れました。
さらに抵抗力低下ジムがサイド落ちしていたのもあってピクシーがしっかり機能。セレビィのときわたりはダメージを受けてHPが0になった時になった時に発動するので、サイキックダメージをピクシーでコピーした時はときわたりを無視できるというやけにピンポイントな刺さり方も見せていきます。
ピクシーが頑張っている間にニョロトノのプテラを立てることに成功。かえるのうた+おうふくビンタで2裏を出してしまったところを倒されたり、ムダに急いでオーキドを使ったせいでときわたりによる粘りのLOも見えかけてしまいますが、ニョロトノが超火力で攻め続けられるので勝利をもぎとれました。
最近草少ないからいけるし、ベトベトンもみんなそろそろ飽きてくるだろ〜と思ってたんですが、今日は2人/10人がベトンだったのでこのカードゲームわかりません。本当に7点なんですか……?
ニョロトノ+プテラは体制が整えばかなり暴力的なので、しっかりと草に強いハガネールとの組み合わせも試してみたく思いました。特にメガバナが相手となるとピクシーは常に確定2発なので頼り切るのはどうしても無理があります。殿堂ポイントが空き気味なことに悩んでいたのは事実なので誤魔化さずにバリヤード(拡張)を入れておけば健闘できたかもしれません。
今回はマッチング運もあって微妙な結果に終わりましたが、しっかりと強いデッキなので強さは保証できます。ニコタマ、ポケセン、バリヤードなどは殿堂によって点数が細かく変わるので他の殿堂に転用しにくいのが課題ですが……。
当日にニョロゾを交換してくれたういさんや、その後の食事会でお店をとってくれた石さんには本当に感謝してます。ありがとうございました〜!
おまけ
実は今回もプリキュアネタになぞらえたデッキになっています。
『かえるのうたに想いをこめて』というデッキ名は、プリキュア映画の中でも指折りの傑作とされる『映画 スター☆トゥインクルプリキュア 星のうたに想いをこめて』から来ています。
かえるのうたを持つニョロトノは緑色なので必然的にキュアミルキー、月の石やピクシーなどの宇宙要素もありますよ!……以上!(スタプリあんまり見たことない)