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仮面ライダー平成ジェネレーションズFOREVER見ました

 

 

仮面ライダー平成ジェネレーションズFOREVER見ました。

 

最近リアルがあまりにも忙しすぎて、昨日は帰ってきたのが夜中2時ごろでしてさらに休日にもしばしば色々あって。

そんな矢先に本作が公開。3連休は無事に摂取できたものの、ジオウはゴースト編から丸々見ていなかったりします。

なのでゴースト編前提のネタとか来たりしないかな……と不安だったんですが、特に問題ありませんでした。

午後になってから起きたし、特に予約もしなかったので、席は広々した最前列。

スクリーンを見渡すには不十分な席で、首や腰を痛めないために姿勢も求められるのでそこに苦戦し、映画にあまり集中できなかったといえば、そうです。

 

 

まず、本作は前情報がかなり絞られていた印象です。

アナザーW・アナザー電王・フータロスとか、カギを握る謎の少年とかくらいしかなく、一体全体どんな映画になるのやら……といった印象から始まりました。

ジオウといえば、これまでライダーを演じてきた俳優の方々がレジェンドとして登場することが特筆点のひとつ。

そりゃあまあ都合がつかずに出られていない方もいるのですが、2号ライダーやサブキャラの方が出てそこは補われています。総決算のこの作品ではそこがキモ。

アナザーオーズを檀黎斗の方が演じると出た後に、追加でオーズ本編のオリキャスが登場するというサプライズ形式の発表はありました。

 

本作でメインを張ることが確定しているのは、ジオウ・ビルド・W・電王・クウガの5ライダー。

前2人は確定していたので、後ろ3人はどうなることか……と大して思い入れもないのにやきもきして行きました。

まあ結論を言うと、電王から良太郎・オーナー・イマジンズが出てきました。クウガは遺跡、Wから出てきた風麺の人は「この人本編と同じ人なのかな……?」といった気持ちでした。

 

電王は本作の根幹である時間と記憶に深く関わっている存在。

電王自身も、ピンチを助けて大立ち回り、その後の会話や漫才と、ジオウとビルドに次いで大きな扱われ方をしていました。

ここまでの戦いが、観衆に見られていたり、味方同士だったり、変身解除や消滅をしたりとストレートなものではなかったので、猶更電王の戦いが印象に残ります。

会話の際、良太郎は良太郎ではなく、ウラタロスが憑依していたU良太郎が主。

どこかで見た意見としては、「今では良太郎は無理だけど、U良太郎ならそのまま演じられる」というものがあったので、そうなのかもしれません。

最後に目の色が変わる演出があったので、どこからどこまでが良太郎の言葉だったのかはわかりませんが、いい役をもらったなあという印象でした。

 

いや、重要なのはキャストの扱いじゃなくて、全体の流れ。

どうもイマジンズが出ると漫才をするのがお約束と聞いているのですが、そこが地味に長く、電王の登場で盛り上がったハートを一気にCHILL OUTさせて(落ち着かせて)きてます。

場面転換も言うと悪いけどご都合的で、ティードのアジト→どこかのビル→アナザー電王救出→ティードのアジトに帰還と、熱が冷めた状態で見るとあわててイベントを済ましてきたような印象がして割とシュールでした。

 

反面、Wはかなり陰が薄かったというか。

本作のメインはソウゴと戦兎ですが、その2人だけで成り立つような話ではありません。

ソウゴを敵視しているけどやることはやるゲイツ、戦兎とベストマッチパートナーな万丈。この組み合わせがキャラとしての魅力を何倍にも引き上げる、1+1は2以上論法。

そこにWが入ったら色々と薄味になるのではないか……と書きながら危惧し始めましたが、それはなし。やったね!

そこにアナザーWが入ったらそのデザインからして2人の友情に亀裂が入るのではないか……と思っていたのですが、アナザーWが特にWである意味はなかったので、亀裂は入りませんでした。やったね?

「ダブルアーマーの動きが中々面白かった」「出てくると風が吹くので、出てきたことがわかりやすい」「風麺の見た目のヤバさを改めて実感させた」「本当に、来て帰るだけのシーンがシュールだった」と良いポイントはあったのですが、

特に誰が変身しているのかもわからなかったので「何もかもよくわからないけどデザインは秀逸」というポジションに落ち着いたのがヒドいです。

 

クウガは10話くらいまでしか見ておらず、良くも悪くも特に語るところはないです。

ただ、周囲を笑顔にするライダー(だったはず)なので、自分だけが笑顔になろうとするアナザークウガは良い対比構造でしたね。

 

 

 

話は電王のテーマである時間や記憶に、ジオウ特有の世界設定も絡んできてめちゃくちゃややこしい空気になっています。

ですが、クウガや電王の原作再現的に今がいつなのかと入ってきたり、話の内容自体はストレートな一本道なのもあって(気持ち的には『南極カチコチ大冒険』のそれ)、すんなり入ってくる話でした。

ソウゴやゲイツツクヨミの記憶が書き換えられて、それが生み出す独特の笑いの空気から、戦兎が洗脳されるくだりでしんみりしたムードになってきて、最後は怒涛の……といったような。

 

予告映像では、「仮面ライダーたちが仮面ライダーたちのいる世界に迷い込む」というシーンがあり、序盤も割とそういった空気がありましたが、途中からは「そういえばこの世界ってこんな感じだったよね」といった具合に。

そこから、話の軸にある時間・記憶・自己存在に、「自分たちがテレビの中の存在であっても……」的なテーマが絡んできていますが、ライダーたちがライダーたちなので、設定は重苦しいですが作品はそこまで重くないような具合でした。

ミュウツーの逆襲』や『ルギア爆誕』あたりをライダーに落とし込んだって感じかもしれません。

 

 

んでもって、クライマックスでは人々の呼びかけに答えてライダーたちが総出演します。

正直こういうシーンには無条件に弱くて、ちょっとウルッとしました。

登場の仕方はあまりにもシンプルで、「ゴーストー!エグゼイド―!来てー!」と言われたら、何で今まで出てこなかったの?ってくらいに当たり前のように出てきます。

「に、20周年映画でのライダー総出演がこんなにあっさりな感じでいいの!?」とちょっとびっくりするくらいの構成だったと思います。涙返して~!

個人的には『レッツゴー』の本当にどうにもならない状況からの冗長すぎるくらいのライダー総出演が好みですが、それはまあいいです。

むしろ、『FINAL』の怪人のザコ比率が高くて、こんなにライダーいらないと思えるような気持ちに近かったと思います。それもまあいいです。

 

暴走するアナザークウガを追いかけるジオウとビルド。

例によってザコたちに取り囲まれますが、残りの18人のライダーが援軍に来ます。

やけにねっとりした動きのカブト、大して見てないのに声だけでワカらせるディケイドと見ごたえはありますが、

なによりライドシューターに乗らずにドラグレッダーに乗って怪人たちを焼き尽くす龍騎があまりにも外道ですごく笑いました。

あとは20連ライダーキックで綺麗に〆といった具合でした。

 

ひたすらにわけのわからない春映画の『超スーパーヒーロー大戦』とか、ライダーってこういうものなんだよ!わかったな!?と訴えかけまくる『FINAL』に比べると、ちょっとあっさりしていたように思えるのは、感受性の低すぎる自分の見方がアレだったように思います。

別に悪役の深い矜持とかはよく求めていませんけど、ティードがねっとりとした演技力のライダー滅ぼしたいだけの人って感じでいまいちしっくりこなかった感はあります。

ただ、今までライダー映画を見たことがない人に進めやすい度で言えば、ストレートな出来の『FINAL』のほうがいいかな?って具合です。

 

 

 

最後のエンドロール。

これまでの主題歌がリミックスされてよくわからないことになっています。

クレジットを見て、ああやっぱり電王は間違いなく良太郎の人だったんだな……とかディケイドもディケイドだったんだな……と改めて実感した一方、

どうやらアギトと龍騎も本人が声をあてていたらしいです。わ、わからない!

フォーゼとかカブトとかWが、ライブラリ音声なのか代役の人かは知りませんが、わりとペラペラ喋ってきたりするので、「アギトって何か言ってたかな……?龍騎は力を合わせてみたいなこと言ってたけど……」と若干の不完全燃焼感。耳が悪い。

ついでにこれまでのライダーの名シーン集が流れますけども、龍騎は13ライダーが決めポーズをとっている写真で若干や草でした。

というか、なんでジオウとビルドの映画なのに龍騎ばかり見てるんだ。

 

ところで、「劇場版仮面ライダージオウ 夏公開!」のたぐいが一切流れなかったんですけど、そこは大丈夫なんですかね……?