前書き
みんなの憧れリザードン?
超高火力のオーダイル?
無敵の要塞鋼ラッキー?
まあ、色々いることでしょう。
私はサカキのカイリキーを推します。
まず、特殊能力はワザで気絶するときにコインを投げて表ならHPを10残して耐えます。
つまり、コインで表を出せる限りワザによって倒されることは絶対にないのです。この点で耐久面は鋼ラッキーを上回っています。
次にワザのハリケーンパンチはコインを4回投げ、30点×表の回数のダメージを与えます。これは極めて優秀なワザです。
コインがすべて表であればノーコスト120点。リザードンのようにエネルギーを捨てることも、オーダイルのようにデッキ構築すべてをぎゃくりゅうに傾ける必要はありません。
無敵の盾と最強の矛! これが最強なのは5秒でわかることだwwwww
え?タケシのキュウコンのほうが強いのでは? キョウのラッキー? ドンファン? バリヤード? ミュウ? そんなもん知るか。
まじめな前書き
カードが揃ってきたのでキチンとしたデッキを組みたいと思い、運任せではあるけど高耐久と運任せではあるけど高火力を兼ね備えるサカキのカイリキーを使ってみたいと思いました。
そしてこの時点で書いておきますが、旧裏に慣れ親しんだ方は、この記事を笑いながら読んでください。
しかしまあ、この青版のイラストが好きですね。
自分は金銀の攻略本をいまだに捨てずに持ち続けているのですが(今はちょっと見当たらないんですが)、この本だとカントー地方のポケモンには青版のイラストが使われています。
旧裏を集め始めた時は青版公式絵の流用が目立つジムリーダーのポケモンはあまり印象が良くなかったのですが、こういった良イラストを見るとその攻略本のことを思い出して段々と愛着が湧いてきました。
もう少し真面目に掘り下げてみると、サカキのカイリキーはこんな印象のあるカードです。
●強み
・こんじょう(+きあいのハチマキ)により生存力が高く、マグカルゴやオーダイルなどの高火力ポケモンにも一矢報いることができる。
・最大120打点を出せるハリケーンパンチで圧力をかけられる。
・上記のことから、2進化ポケモンでも中々いない攻防一体のポケモンと言える。
・ゴーリキー時もHP80、粘りに使えるじごくがため、ヤケクソ技の一か八かと面白い性能。
・いかりのスーパーパンチを思い出しての奇襲性。
●弱み
・大体コイン任せなのでムラがある。
・遅いし重い。
・闘タイプ。
間違ったことは言ってないんじゃないでしょうか。
まあ、運任せ運任せとは言いつつも、ハリケーンパンチの期待値である60点も一部の2進化を上回ってるんですよね……。
ストレージでよく見かけるタケシのゴローニャとサカキのカイリキー、一体どこでここまで性能に差がついたのか。
しかし、自分は今年になってから旧裏を始めました。知識がありません。
現行もほぼまったくプレイしていないので、ポケモンカードというカードゲームに対する知識が根本的に欠如しています。
自分のポケカ知識は、ポケモンカードになったワケ6割、ネットから得た知識2割、めざせカードマスター1.5割、ポケモンカードGB0.5割でできています。
では、知識がないと何が起こるか?
・戦略の組み方がわからない。(→ サカキのカイリキーをどうやって場に出す?抵抗力対策は?サポメンは?)
・一般的に言われていることがわからない。(→ 闘ポケモンは弱め、コイン頼りのポケモンは弱い)
・環境がわからない。(→現環境で何が強く、カイリキーを使うにあたって何を対策すればいいのかがわからない)
ないない尽くし、明日の予定もわからないような状態です。
たとえばこれは以前デュエルリンクスをプレイしていた時に組んだデッキなのですが、《エヴォルテクター シュバリエ》というお世辞にもメジャーではないカードを採用しています。
《真紅眼の鎧旋》で蘇生して壁やアタッカーにし、ランク4のエクシーズにもつなげられるほか、《黒鋼竜》を墓地に送れたり、上のレシピだと入っていませんが《召喚獣プルガトリオ》の素材にもなれます。
強いかどうかは別ですが、使っていて楽しい構築でした。
これは自分が遊戯王の知識がそれなりにあり、デュエルリンクスというゲームを何年もプレイしていたことによって組めた産物です。
しかし、今はサカキのカイリキーデッキを組むにあたっての道しるべがない状況。
あって当然の知識が根本からないので、朝、目が覚めたら樹海にいたような心境でした。
あいにくとサカキのカイリキーを主軸にしたデッキはあまり見つからなかったのも大きいですね。
ベロリンガを入れて粘るか、ヤドランやフーディンで耐久力を伸ばすか、エビワラーやグライガーなどで脇を固めるか、さっぱりわからないまま時間ばかりが過ぎ去っていきます。
すると、カイリキーの大きな弱みに気づきました。
中間進化であるHP70のポケモンを相手にコインが2回表だとHPが10残る。3回以上表(31.25%)を出さないと倒せません。
同様に2進化であるHP100のポケモンを相手にコインが3回表だとHPが10残る。4回表(6.25%)じゃないと倒せません。
おそらくこのあたりがネックになるはず。
というわけで、目の前に出たポケモンを一撃で倒せる確率を上げるという方向で構築していくことにしました。
となると以下のプランがあります。
1.プラスパワー
3.ベンチダメージを出せるポケモン
1.は安定択ではありますが、いささか単調な感。
2.は強そうではありますが、サカキのカイリキーならでは感を感じません。
3.は調べてみたところ、ディグダ(ロケット団)とかエビワラー(拡張シート)とかが闘タイプのベンチダメージ持ちなようですが、しっくりこない。
一時は「とつぜんじばく」のクヌギダマを採用候補に挙げていました。
あー……どこかに闘タイプでベンチダメージをばら撒けてカイリキーが育つまでの間に前線維持をしてくれるポケモンいないかなあーーーーーー!!!!!!!
おっ、いたいた。
デッキレシピ
サカキのカイリキー 2
サカキのゴーリキー 3
サカキのワンリキー 4
タケシのゴローニャ 2
タケシのゴローン(ジム拡張) 1
タケシのイシツブテ(タケシデッキ) 3
マルマイン(第1弾) 2 ★★★★
バリヤード(拡張シート) 1 ★
グライガー(neo1) 1
オーキドはかせ 4
ウツギはかせ 3
クルミ 3
ポケモン交換おじさん 3
ポケモン育てやさん 3
ポケモンいれかえ 3
リサイクル 2
夜の廃品回収 2
ナツメの眼 1
抵抗力低下ジム 1
ポケモンマーチ 1
学習装置 1
きあいのハチマキ 1 ★★★
まきちらせ!ベトベトガス 1
闘エネルギー 9
序盤からポケモン育てやさん+マルマインでタケシのゴローニャのいわなだれを使用します。
ゴローニャが倒れるまでいわなだれを撃ってもらい(ゴローニャのしごとはくだけることなので)、相手のポケモン全体に少しずつダメージを重ねていった後、サカキのカイリキーでコイントスのブレを抑えたハリケーンパンチを連打してサイドカードを取り切ります。
ゴローニャのいわなだれの的を増やすためにポケモンマーチ、きあいのハチマキの再利用を狙うためにリサイクルを投入しました。
闘抵抗力を持つ相手のためにバリヤードと抵抗力低下ジムを入れています。
これで死角無し!ある意味で最強のデッキだなw
……実際、1回だけ一人回しをしたときはメガバナ(プロキシ)相手に勝利を収めました。
後ろにバリヤードを置きながらゴローニャがいわなだれを連発したことでエナジートランス+ポケモンセンターのコンボが使えず、カイリキーもそこそこ粘りながらパンチを撃ち、コイントスの上振れも別段感じず平均的に裏と表が出ていき、そのまま環境トップと名高いメガバナ相手にサイドを取り切りました。
まあ、自分はメガバナの回し方自体を知らないのでプレイングミスをしていたのではという懸念はあったのですが……(エナジートランスをターン1だと思い込んでいた)
ゴローニャ+カイリキーという組み合わせがすごく鈍重な動きになるのはなんとなく感じていましたが、仕事が忙しい時期なので何度もテストプレイをする余裕がなかったし、構築を組み替えようにもアイディアとカードがなかったです。
まあ、最悪「カイリキーが10ターン生き残ってハリケーンパンチで3,4表を連発しまくれば勝てるだろw」と思い込んでいました。自分に言い聞かせていました。
そして、カイリキーの筋肉、ゴローニャやマルマインなど球型のポケモンが多い、カイリキーとゴローニャという友情で進化するポケモンを投入したことから、
筋肉キャラであり、テニスをしており、百合子との友情を持つキュアフラミンゴのスリーブを装着して実戦に臨みました。
顔がよくて罪作りな女すぎる……このアニメにローラがいなかったら間違いなく総受けじゃん……
実戦
まず、あろうことかダメカンやコインを忘れてしまったため、Twitter経由でblink182さんに貸していただきました。本当にありがとうございました。2か月連続でのやらかしなので本当に気を付けます……。
一応、カードショップに寄る余裕はあったのでそこでマナフィのコインを買っていきました(ハリケーンパンチで何回もコイントスすることを考えると、このデッキで人様のものを使うのはどうかな……と思ったため)。
さらに、今年から悩んだことがあったらサイコロで決めるようにしたのでサイコロを持ち歩いていたため、そのサイコロも使用することにしました。
Twitter経由で繋がった方々にご挨拶したりフリー対戦を見学した後、実戦に臨みます。
今回は21人?のようでした。
結果。
1戦目 わるいゲンガー ×(0-6)
2戦目 リザバク大暴走 ×(3?-6)
3戦目 ゴーストライク ×(1-6)
??????????????????????
おかしい……最強のカードであるサカキのカイリキーを使ったのにまるで勝てませんでした……どうなっているんだ……?
仕事の疲れが残っていたので記憶がだいぶ朧げなのですが、どんな試合経過だったのかを書いていきます。
・1戦目 わるいゲンガー 負け
わるゲンで片っ端からワンリキーを狩られて負け、以上。
……としか言いようがなかったです。はい。
前回、雷デッキ相手に抵抗を持ちつつ弱点を突けるイノムーで勝ちを拾いましたが、その逆をやられた形です。
しかも、あろうことかデッキにバリヤードを入れていたのを忘れていました。
それを交換おじさんでサーチして出していれば健闘できた……わけもなく、出したところで引きずり出されて狩られて倒され、その隙にワンリキーを育てるような手段もないのであんまり変わらなかったはずです。
結果、相手に乗せたダメージカウンターはグライガーの毒針による20点のみ(10点+毒)。
しかも試合中に気づいたのですが、毒針を撃ったゲンガーが闘抵抗であることを自分も対戦相手の方も見落としてしまっていたので、処理を正しく進行させていれば相手に1ダメージも与えられずに負けていました。なんという。
相性が本当に壊滅的なので50戦やっても勝てなかった気がします。
・2戦目 リザバク大暴走 負け
まず、対戦後に色々アドバイスをいただきありがとうございました。
いただいたアドバイスを踏まえての反省点はこの後に書きます。
・たね多めのデッキなのに3回くらいマリガンする。
・サカキのカイリキーが根性一本で5ターンくらい生き残る。
・1回、ハリケーンパンチで全部裏が出る。
など乱数がバグっていた試合でした。
インパクトの強い出来事が多くて細かい試合の経過がどうにも思い出せないのですが……
相手はバクフーンで恒久的にリソースを回復+リザードンで安定した100打点を出せるのに対し、こちらはムラがあるハリケーンパンチ頼りだったのが率直に言ってキツかったです。
カイリキーはかなり健闘してくれましたが、ゴローニャは炎の渦で即死しました。
(第4世代ごろ、ポケモンで逆転裁判というネタが2ちゃんかどこかにあったのですが、「ゴローニャにはまるころコンボがある!」→「まるころとは、まるくなる→ころっと死ぬのことか?」と言われたネタを思い出すような死にざまでした)
・3戦目 ゴースト+ストライク
序盤から抵抗力低下ジムやバリヤードを展開できたから良かったものの、ゴーストもストライクも闘抵抗持ちなので本来ならまったくダメージの通らない相手でした。
そして2戦目もリザードンが闘抵抗持ちだったので、3戦すべてで抵抗力を持たれていたのが判明しました。
バリヤードのおかげでゴーストの攻撃にはなんとか持ち堪えられました。
そこまでは良かったのですが、何度かリムーブを撃たれたので動きを削がれてしまっていました。3エネ始動のポケモンが多いのにエネ加速手段がマルマイン頼りのため、何もできないターンも多かったです。
一応、ゴーリキーの一か八かも撃てるタイミングはあったのですが、相手のポケモンのHPラインが70だったので撃つに撃てないジレンマ。……最初に考えた理論そのものは間違っていなかったような。
挙句、気合のハチマキ+根性の判定を両方ミスったのが本当に痛かったです。
強引に切り返そうと目論むものの、マルマインのエネエネでサイドを献上してしまっていたのと、ゴーリキーがゴーストにチクチク削られてしまったために体力が持たず。
HP残り10、サイドカード残り1枚、そんな《究極!背水の陣》な状況になるものの、まあそこからコインがすべて表になるなんてことはなく、負けました。
反省
このデッキの何がダメだったのか、もう、一個一個丁寧に解説していくのもバカらしいので羅列します。
・殴ることしかできない2進化2体はしんどい。
→リザバク、ワニカメ、メガバナ、バンバンバンギなどのデッキが成立しているのは特殊能力の相乗効果があるから。
→ネルトプスは(ハガネールは1進化だけど)相性補完ができているものの、このデッキはせいぜい弱点分散まで。
・攻撃面をカイリキーの4エネ技に頼りすぎている。
→最大で2表しか出なかったし、遅くて重い。
・ゴローニャが戦力にならない。
→カイリキーがやられた後にゴローニャが場に出てもどうにもならないし、ゴローニャを使うためにデッキスロットを割かれた。
・ゴローニャでダメージをばら撒く→カイリキーで殴るの流れができたのはテストプレイの1回だけ。
→都合よく考えすぎ。
・全部闘ポケモンなのに、世の中には闘抵抗を持つポケモンが多い。
→ゲンガー、リザードン、ストライクと今日相手にしたポケモンすべてが闘抵抗持ちだった。
→ネルトプスは闘デッキだが、ハガネールもカブトプスも闘ポケモンではない。
・マサキが入ってない。
→素で存在を忘れてた(バカ!)
困ったことに、このデッキのよかったところはコイントスは楽しいというのと、キュアフラミンゴの顔が良すぎて心が夢女になるくらいしかありませんでした。
ざっくりした改善案として、まずはゴローニャには別のデッキで頑張ってもらいましょう。
今回はマルマインのエネエネでカイリキーにエネルギー供給をしていましたが、プテラを採用すれば少ないエネルギーでカイリキーが技を撃てるようになり、いかりのスーパーパンチという更に脳の灼けるギャンブルが可能になります。
また、耐久力を上げるために回復手段も入れたいところですが、きあいのハチマキを使うのできのみやおうごんのみはそこまで相性が良くなく、いいキズぐすりもエネルギーを剥がしてしまうのがネック。サカキの切り札やトキワシティジムなどサカキのポケモンサポートが候補になるんでしょうかね?
脇を固めるポケモンとしては、ベロリンガやベイビィポケモンでのごまかしが最たるところ。化石を使うならカブトプスも悪くない選択肢のはずです。
自分の当初の考えである「カイリキーで倒せる範囲を広げる」をどうしてもやりたいなら、プラスパワー、わるクロ、ムチュール(これはいただいたアドバイス)などに担ってもらいましょう。
というか、どうしてもベンチダメージばら撒きにこだわるならサナギラスのほうがよさそうですね(今日になってサナギラスがベンチダメージ持ちと気づいた)。
あと、マサキを入れる。
思い返してみれば、自分が自分の考えに基づいたオリジナルデッキなどロクなことになったためしがないのです。
前回のイノムー+ハガネールデッキでなんとか戦えたのは、ネルトプスのトプスの代わりにイノムーを入れるだけで形になったためで、整っていない部分こそありましたがプレイングさえきちんとしていればもう少し勝ちが狙えたところでした。
しかし、基本が出来ていないままデッキを組むとこうなってしまうのです。
まあ、ダメな要素をこれでもかと備えたデッキなので、他の旧裏プレイヤーの方々への反面教師になったのではないかと思われます(何様?)。
なぜなら、この記事を読まれた方々は、
・脳筋2進化×2は、特殊能力を持つ2進化×2に対してデッキパワーが足りない。
・闘ポケモンは抵抗力を持たれやすく、エネルギー面も重くなってしまいがちなので、軽量アタッカーや別の色のアタッカーを入れないと押し負ける。
・コイントスはメインギミックとしてどうしても弱くなりがち。
・特に理由もないのにドローソースが少ないデッキは弱い。
ということを認識したことでしょうし、自分ももう二度とこんなデッキは組まないでしょう。言葉よりも結果で語ろうとキュアフラミンゴも歌っています。
でも、ゴローニャとカイリキーにシナジーがあると思って組んだ時や、ハリケーンパンチやこんじょうなどギャンブル依存症まっしぐらな立ち回りをするこのデッキは楽しかったです。3連敗したけど、楽しかったことだけは事実です。
この体たらくなのに来週開催の第5回東北旧裏オフや、来月開催の新殿堂フリー対戦会などのイベントに参加を表明してしまったのですが、
殴り合いが主体と思われるハレツー殿堂に対して、悪いことがたくさんできるらしい新殿堂のことは本当に何もわからないため、おとなしく先人のデッキレシピを参考に、土俵に上がれるだけのパワーがあるデッキを組んでいこうと思います。
あと1週間しかないけど大丈夫かな!?
最後にキュアフラミンゴの顔の良さを見ていってください。