・概要
どうも、酸っぱい葡萄の鬱子です。
今回、カードシークレットさんでBase-Neoの交流会が開催されるとのことで参加してまいりました。
無殿堂ではなくBase-Neoです。
となるとヤドキングはベンチにいてもちえくらべが発生し、ラッキーが2体も3体も出現してはアンノーンNを後ろに置いてニコタマをつけて突っ込んできます。カードに書いてある通りにプレイするとルールと異なってしまう異常な環境です。
拡張シートの大半やイントロneoなどの海外版未発売カードも使用不可。意外なところではリザードンPF2も海外版未発売とのこと。
その他の細かな裁定はこちらのサイト基準とお店が発表しております。自分は英語が読めないので網羅できていません。
日本語版と海外版でテキストに違いが生じているカードはスイカさんのブログにまとめられています。
・デッキ選び
普段殿堂ルールでプレイしているのだから無殿堂のデッキ構築理論などわかるはずもありません。
これは無殿堂で開催されたイベントですが、ファンクラブポリゴンやゴースト(拡張)は海外版がないので使用不可(Base-Neoなので海外未発売カードが使用できない)。
さらにおたんじょうびピカチュウは名前を書いてもジムリーダーのポケモンとして扱わない裁定どころかそもそも使用禁止。国内と国外の違いをまざまざと感じます。
そしてこれはお店が紹介されていたBase-Neoのデッキ紹介サイトです。
まあ、様々なデッキが掲載されております。対戦前の挨拶の代わりにパソ通か礼儀作法してピィ出してミニスカ撃って挨拶すると聞いたことがあるのですが、どうやらそれは本当のようです。
対策を考えるにあたり、ミニスカートかリムーブ多投のどちらかを重点的にしたほうがいいと思い、後者に重点を置いてタケシの保護が使えるタケシデッキが思いつきました。タケシの育て方やニビシティジムもえらいですね。この環境ではファンクラブポリゴンがいないのも追い風。
そして殿堂ランクなんてものがないのだからタケキュウにエネエネして好き放題に技を使う路線がいいと思い、その方向で考えていきます。
改めて説明すると、アンノーンDの特殊能力は国内だと「自分のアンノーンが悪タイプのダメージを受ける時に30点軽減する」というおみそなものなのですが、海外に輸出されるにあたってなぜかテキストの「アンノーン」が「ポケモン」に変わってしまいました。これによりバンギラスから自分のベンチを守護れます。守護れるはずです。
無殿堂ならバンギラスを採用する旨みはないと思われるのですが、Base-Neoであればこのコンボが成立するので、その方面に舵を切りました。
「私の名前は鬱某灯子!今一番大事なことは、今後開催の見込みがないBase-Neoならではのデッキを組み上げること!」
ちなみにブラッキーやヤミカラスのだましうちはその他の効果を無視するのでそれらへの対策にはなりません。や、役に立たない!
イノムーは闘タイプなのでラッキーの弱点を突きつつ、R団のサンダーに対して強く出られます。
そしてハガネールは雑に強いので雑に採用しました。
せっかくアンノーンでベンチを守護るのだから何か置物でも出そうと思ったのと、ミニスカへのガードを上げるためにポケモンの数を増やそうと思い、わるいポリゴン2を採用しました。いやしの野原でタケキュウのHPを回復したり、ニビシティジムでイノムーがサンダーを殴れるようにします。
とりあえずそんなデッキを作って実戦に飛び込みました。
※パソ通は2枚
虹エネが入っていないのがオモシロポイントです。
・8/5 実戦1日目
今回の参加者は自分含めて5人でした。
しかしながら自分以外の4人は、まりも丼さんを筆頭として横浜を中心に遊んでいる満足会というグループのお方たちでした。
つまり満足会の方々が来られなければ自分1人というところでした。な、なんだってー!
また、まりも丼さんにお話を伺ったところ、「海外裁定のヤドキングを使うにあたって念のためにお店に確認したら、『交流会の場なので裁定やテキストをどちらに合わせるかは対戦相手と話し合って決めてほしい』とのことでした」……と。
自分はデッキ以外のカードを持ってきていなかったため、了承を得られなかったら自分とベンチが死ぬデッキで戦うことになりました。まあ了承は問題なく得られたのですが……。
カメックスで力強いエネ加速をしていったり、ピィを採用して回していくデッキではなく、普段殿堂ルールで使っているデッキをそのまま持ち込まれたような印象を受けました。
ただ、わるいオーダイルが中々に侮れず、手札が詰まっている状況をピィで切り返すことが拒否されてしまい、他のポケモンもオーダイルを受けられません。
ピィが2枚ぐらい倒された上にエネエネでもサイドを与えているのでサイド差は大きく開いていきましたが、なんとかしてバンギラス+タケシの保護+エネエネとエネルギー幾枚かを完成させて切り返しを目論見ます。
しかし、いやしの野原を引けずにいるうちにダメージが溜まっていき、最後はジュゴンで麻痺らされたタケシのキュウコンのばけるが解除され、被ダメージが70を超えたのでそのままきぜつ。
わるいオーダイルもジュゴンも特に怖くないと思っていましたが、どちらもピンポイントで刺さってしまって早くも暗雲立ち込めていきます。
・2戦目 ニューラ+ベイビィ多投 ×
”ご挨拶”されて6枚あった手札がすべて消し飛びました。全滅こそ回避したものの勝負になるわけがありません。
ミニスカ耐性を上げるためにポケモンの枚数を増やすとは一体……?
序盤からお相手が苦しそうな展開。ケーシィのエネループがポリゴンの抵抗力に阻まれたり、退化スプレー3枚をオーキドで切らざるを得ない中で対戦が進んでいきます。
ですがここで障壁になったのはブビィ(neo1)。
いくら相手の動きが詰まってしまっていても、こちらは攻撃手段をばけるに一任しているのでモクモクされているだけで容易に詰んでしまいます。Base-Neoでのエレキッドの採用率の理由分かった!
しかし、デッキ構築をするにあたってみつめるのロコンが3枚しかなく、数合わせでほのおのロコンを1枚入れていたので、そこにリサイクルと悪エネを貼ってコインで2連続表を出すという割と冗談みたいな方法で突破。
ここでしくじってたらロコンが自爆してそのまま壊滅してたので助かりました。虹エネを入れてないとこうなるんですわ……。
その後はハガネールを立てることに成功しつつも、なんらかの考えによってバンギラスでなぎ倒す方面に切り替えます。
これが最大の失策。運ではなく知能を使い果たすとは。
なんとアンノーンDが出せていなかったのでなぎたおすが完全に運否天賦となります。え?何のためにアンノーン入れたの?
さらに先ほどまでハガネールだったのもあってバンギラスには鋼エネがついており、20点しか飛ばせないので威力がしょぼい……。
強引になぎたおしてサイド2枚取って巻き返しつつも、こちらのベンチに対しても被害が飛びまくったところを狩られて負けました。
・4戦目 錯乱グドラ ×
例によって先攻ミニスカ。
こちらはピィを引いて出せたので2戦目の二の舞にはならず、錯乱もオーキドで切られたのでいくらか安心したものの、今回は今回で相手が突風とダウジングをガン積みしておりました。
タケシのロコンには鋼を貼ってベンチダメージを防ごうとも、突風で呼び出された日には即死するので育てられるはずもありません。
さらには相手がリムーブまでもガン積みしてたので保護を貼るまでおちおちエネも貼れない状況となっておりました。
最後の最後になんとかバンギラスが立つものの、パソコン通信→ダウジングマシーン→突風という大がかりなコンボで負け。
・1日目の反省
0-4、いつもの。(ちなみのこのあとフリーでも負けた)
オリジナルデッキを組む割にその練り込みが浅いのは相変わらずでそろそろ見苦しいです。
ラッキーやサンダーを見られるイノムーに、広い範囲を対応できるハガネールを採用してみましたが、鋼エネが欲しい彼らとバンギラスは致命的に相性が悪いということに気づいておりませんでした。20点のなぎたおすでは2回撃ってもわるいゴルバットすら落とせません。
虹エネが入っていなかったのでエネエネしないとイノムーがまったく動けないのも悪い意味で面白いですね。
しかし、今回は1日限りのイベントではないのです。今日負けても次がある。
タケシのキュウコンは大体のメタが大体刺さってしまうカードな上に、現状のデッキは悪と鋼でどっちつかずなため、剥がされる前になぎたおしまくって強引にゲームエンドする方面に寄せていこうと思います。
・8/6 実戦2日目
旧裏の参加者が誰もいなかったのでADV-PCG勢の方々に混ぜていただいておりました。
0-3です。
・最終的なデッキレシピ
デッキ名:バンギにばけて、ずっとバンギだったらいいのに。
殿堂:Base-Neo
カスミに由来するカードが入っていないのが欠点。
せっかくの海外レギュレーションなので”和洋せっちゅう”を意識してデッキレシピも英名を書きました。こんなのを参考にする海外ユーザーなどいるのだろうか……。
殿堂ポイントは新殿堂換算で37点とまだ(?)良心的です。
イノムーとハガネール、それと鋼エネルギーをすべて抜いて悪に傾きました。
バンギラスを2枚に、後ろも殴れるブラッキー、そしてサンダーに耐性があって一応ラッキーの弱点も突けるわるいバンギラス。
やることは単純で、「タケシのキュウコン+バンギラス+エネエネ+特殊エネルギー数枚+タケシの保護+アンノーンD+わるいポリゴン2」を気合で用意してすべて壊します。それだけのデッキです。
ピィという無法なドロソがあるので割と問題なく揃います。そういうことにしておいてください。
タケシのロコンは先日の活躍からみつめるを減らしてほのおを増やしました。
ビリリダマはR団のが見つからなかったので第1弾で妥協しましたが、虹エネが入っている以上はR団のがいいと思われます。
闘エネルギーピン挿しは廃品回収できるエネができると嬉しかっただけです。
ポケモン回収はピィとかが縛られた時のため。
・8/10 実戦3日目
ニコラスさんにご調整いただいて3日目も孤独になるのは防止しました。
単純に平日だったのもあり過去レギュイベント全体の参加者は0人でしたが、事前に示し合わせたことで旧裏の部は参加者2名に。「とことんやろうぜ! 平日の昼間から集った二人!」
1戦目、初手にアンノーンDしか出せず、サーチ・ドロソ・たねが1枚も来ない手札事故で糸冬。
2戦目、ニコラスさんのデッキの狙いはわかっており、相手のベンチには化石。
突風からオーキドを使うもののエネを引き込めず、たったHP10の化石をこわすことができない致命的エラーが発生しました。
そのままプテラ1匹目が立ち、2匹目がたまごの化石で着陸成功。2匹のプテラが並び立つという今後見られないであろう光景が!
あ、こちらはププリンを1枚も入れていないので完全に詰みました。
ロコンに虹エネを貼ってエリカのプリンに倒されることは回避しつつ、そのままみつめるで4ターンほど眠らせ続けてほのおのわで倒すミラクルこそ発揮するものの、これが我々陣営の限度でした。ばけることすら許されなかった哀れな女狐……
・まとめ
第2回無殿堂最凶杯では激しい環境読みの末にミニスカの採用率が0になったようですが、今回は単純に大ミニスカ環境でした。
初回は2回も先攻ミニスカを撃たれましたし、ニコラスさんは使用するまでもなく勝利を収めておりましたがミニスカ多投デッキです。女子高環境かな……。
バンギラス+アンノーンDにロマンこそあれど、ミニスカートですべて吹き飛ばされる、手札事故、ロック、状態異常などがぶっ刺さりまくって思うように戦えなかったところはありました。
まあ、タケキュウが脆いのは当然の話なので今更嘆いても仕方ありません。エフェクトガードを入れるか悩んだのですがあれは海外未発売カードでした。
それにしたって、バンギラス特化デッキのつもりがうまく使いこなせなかったりロックで詰んだのは心残りです。
国内でBase-Neoというルールで遊ぼうとすると、「このカードは日本だとこうだけど海外だと裁定が違ったりしないだろうか」「このカードはそもそも海外版があるだろうか」というふうに対戦外で気になってしまう部分が多く、落ち着けない印象がありました。
もしかすると自分のデッキの中にも、気づいていないだけでとんでもない裁定の落とし穴があるのかもしれません。
そもそも国内では殿堂ランクというルールが当時から存在して現在に至るまで根付いていますが、海外では最初からそのようなものがありません。
ADV-PCG以降は国内でも殿堂ランクがなくなり、国内と海外版でのカードプールの差もかなり縮まったらしいです(違ったらごめんなさい)。
国際交流という観点ではADV-PCG期以降のユーザーの方が親しまれていてやりやすいような、そんな気がしています。旧裏は黎明期ゆえに色々と支障が出てしまうのは仕方ない。
だからこそお店も国内と国外のどちらの裁定に合わせてもOKというお話をしてくれたのでしょう。
今回は特に支障なかったですが、海外裁定をパーフェクトに理解してない段階で都合よく海外裁定でカードを使おうとしていたのはよくない気がしてきたので、自分はおとなしく国内ルールで遊ぼうと思います。