概要
どうも、キセキを届ける鬱子です。
唐突ですが、『ウマ娘 プリティーダービー』に登場するフジキセキはご存知でしょうか。
「宝塚系のイケメン女子。学園の寮長として面倒見がよく、観衆を沸かせるトリックスターとしての自信に満ち溢れつつも、内には繊細な感情を秘めている」……それがフジキセキです。
これまでウマ娘ネタのあるデッキはいくつか組んできましたが、フジキセキのデッキを考えるのは比較的容易です。
フジろうじんときせきのみ、並べて読むとフジキセキ。
ポケモン回収系列に比べてややクセの強いフジろうじんと、使えない状況はないだろうけど活躍する状況が極端に限られて採用価値が低いきせきのみ。
この2枚を両立できるデッキはあると思いますが、おじいちゃんと木の実を並べてフジキセキデッキと呼ぶのはどうかしています。却下!
ウマ娘のゲームにおいては、プレイヤーはトレーナー(まあマネージャーのようなもの)になってウマ娘と二人三脚で栄冠を得るために頑張ります。
その中でウマ娘とお出かけをするとイベントが発生するのですが、フジキセキとお出かけした場合、彼女の口から「遺伝子」というワードが出てきます。
私はウマ娘から入ったので現実の競馬に詳しくないのですが……
このサンデーサイレンスの血を引いた競走馬たちは優秀な成績を収めてきました。ウマ娘においてもスペシャルウィークやサイレンススズカなど多くのサンデーサイレンス産駒が登場しています。
そしてフジキセキは4戦4勝という優れた戦績を残しつつ、惜しまれながらも屈腱炎で早期引退してしまいましたが、そのフジキセキの子供たちはこれまた優秀な成績を残していったようです。
実際、ウマ娘においての初期案ではサンデーサイレンス系のウマ娘をまとめあげるポジションだったようで、現在でもエアシャカールの育成イベントにてその傾向が見られます。
こうした系譜により、彼女の口から「遺伝子」というワードが出てきたのではないでしょうか。少なくとも自分はこう考えています。
真面目に聞いて欲しいのですが、フジキセキとミュウツーは確かな共通点があります。
フジキセキは「シューティンスタァ・ルヴュ」「Ravissant」などのフランス語由来のスキルや肩書を持っています。
そして市村正親氏は映画でミュウツーを演じるにあたり、このミュウツーが『オペラ座の怪人』のオマージュであると見抜かれたそうです。
『オペラ座の怪人』といえばフランスで出版された小説であり、今日でも多くのミュージカル舞台が演じられております。
そしてフジキセキは舞台演劇に親しんでいるという設定を有しており、奇麗に一巡するのです。
『オペラ座の怪人』と関連付けるのであれば、ウマ娘にはまさしく「テイエムオペラオー」という実在競走馬モチーフのキャラクターが存在し、彼女はオペラから頻繁に台詞を引用してずばり『オペラ座の怪人』が元ネタのセリフを言い放ちます。
フジキセキはオペラではなくヅカ寄りなのでオペラとはそこまで関係ないのですが、オペラオーともかなり親しい間柄なので、ここは見逃してください。こじつけこそが鬱子ブログの生きる道なんだよ!
考察
デッキの軸になるミュウツーとはなんなのだろう?と思いました。
「やっぱりミュウツーよね~」とはよく言いますものの、旧裏においてはしょせんたねポケモン。HPも攻撃力もたねにしては高いですが進化ではないのでそこまで華々しくはなく、デッキを組む意義が見出せません。
ですが、R団のミュウツーというカードがあります。
たねながら3つの技を持つさらなるトリックスター。
チェンジダメージで自分を全快し、さいみんはどうで相手を無力化。さらにサイコバーンの60点で相手を叩き潰す!
……ように見えて、超タイプなので抵抗力を持たれやすいし、そもそもHP70に4エネも貼るのはきつい。
どちらかといえばチェンジダメージとさいみんはどうを撃ちながらHP70の高耐久で粘る泥臭いカードと考えたほうがよさそうです。
それを加味した上でも、たねでありながらノーデメ60点出せるのは魅力的で、「序盤の戦線維持」と「中盤以降の高火力アタッカー」の両面を担えると言っていいでしょう。
そういえばフジキセキは麗しく苦労知らずなように見えつつも、実際は見えないところで必死にもがく繊細なキャラクターですね。じゃあR団のミュウツーですね。
しかもこのカードはコインを投げる技を2つも持っています。コインマジックを得意とするフジキセキそっくり!
おまけに「R団の」という言葉は「フジキセキは栗東寮(Ritto)の寮長である」と暗に示しております。マヤわかっちゃった………………
「じゃあチェンジダメージを活かすために鋼を貼って要塞化するか!」と思っても構築がまとまりません。
そんな中で相方として選ばれたのはわるいゲンガーでした。
わるいゲンガーの特殊能力は「ふかいねむり」で、フジキセキのキャラソンは「DREAM JACK」。ああなるほどね。
ドリームって時点でゲンガーと関連付けられますし、別衣装のフジキセキは紫色のドレスを着用しているのでゲンガーとも色合いが近いです。
序盤をミュウツーで維持できるので後ろで育てることができ、ミュウツーのさいみんはどうのパワーも引き出せる関係性に着目しました。
こうして組んだデッキを試したところ、40打点を2回耐えられるカードがなくて脆く、わるいゲンガーへの依存性が高すぎでした。
やはり錯乱ジムが必要と言う結論に達したのでわるいポリゴン2を採用します。
わるいポリゴン2の特殊能力は「じくうへんかん」。ウマ娘は固有スキル発動時に当たり前のように時空変換するのでまあ問題はないでしょう。
ただ困ったことに、R団のミュウツー、わるいゲンガー、わるいポリゴン2を並べても大体の常識人はこれがフジキセキデッキであることに気づいてくれません。
以前のキュアラメールデッキでさえも、「カメ+カスニョロからラメールを導き出すのは困難なのでジュゴンのほうがいいのでは?」とツッコミを受けてしまいました。
しかし、キュアラメールスリーブを使っている以上は紛れもなくキュアラメールデッキなので問題ありません。
しかししかし、残念ながらフジキセキ柄のスリーブはございません。
(ウマ娘の公式スリーブは大体がSSRサポートカードのイラストを使用している。フジキセキにはまだSSRサポートカードが存在しないため、ない)
うーん、どうすればいいだろう……。
なんでこんなことしたんだろうね。
デッキレシピ
デッキ名:Le Fantôme de l'Opéra
殿堂:新殿堂
そもそもを言えば鬱子という人は直線的に攻めるデッキでないといい結果が出せません。
余計なギミックやコンボは排除してドロソとサーチを厚めにし、ひたすら殴り抜くデッキが肌に合うみたいです。
というわけでどう考えても自分と相性最悪です。
当初は東北オフに持ち込もうと思って以前から準備しておりましたが、どうにも肌に合わない動きのデッキだし、結局直前になってデッキを変えたくなったために長らく眠らせておりました。
ですがこのたび、新殿堂対戦会にてミコファーさんとウマ娘デッキで対決することになったため久々に持ち出しました。ただでさえ少ない旧裏プレイヤーがウマ娘デッキでかぶることある????
また、汎用パーツだけ抜いて長らく眠らせていたために自分が構築を忘れてしまっておりました。
ハレツーが終わって帰宅し、日付が変わる直前に引き出しの奥から引っ張り出して慌ててデッキを完成させた結果、2枚目のわるゴン2が入っていない、にげが重いデッキなのに入れ替え札ゼロ、謎の極みが過ぎるドロソ選び、モンスターボールという謎チョイス。
これまたツッコミどころ激しくなっておりますが、まあ、いいや。
以下、個別のカード解説です。
パソコンなのでエアシャカール。
怖がらせるのでマンハッタンカフェ枠。
言わずもがな、アグネスタキオン枠。
フジ含めた上記4名はゲーム内でもしばしば一緒に行動しているのでなんら問題ないですね。
少し真面目に言えば、当初はロケット団の実験やパソコン通信を入れずにエネエネマルマインを入れておりました。今回はウマ娘デッキ対決なので実験や通信を入れたのでした。
この構築だと場に出せるポケモンの数がやや控えめでせまいジムと時空変換のコンボを決めにくかったのでビリリダマの1枚でもいると便利だし、エネコストが重いわるいゲンガーやミュウツーが技を撃ちやすくなるエネエネは好相性でした。
マチスの秘策で盤面に出た学級委員長。
バクフーンとサクラバクシンオーという組み合わせは誰にでも通じるのでアドです。
一応この対決には勝ちました。
あと、東北オフのフリー対戦でも何度か用いたりしました。
正直言うと、このデッキのことが全然わかりません。
錯乱やこわがらせるで事故らせて、ひきずりこむ・サイコバーン・おんねん・ポルターガイストなどが刺されば勝ちます。そうでないとまあまあ悲惨なことになります。
錯乱、時空変換、深い眠り、催眠波動、チェンジダメージ。そのすべてにコインが絡むので少し下振れると一気に瓦解します。
相手がいつまでも眠っていてゲンガーがひきずりこむを連打できるのならいいのですが、まあ世の中そんなにうまくいきませんよね。
まあ、フジキセキのことを真に察せられるのはフジキセキのトレーナーだけということでここはひとつ……。
※この記事で使用したカード画像はポケモンカード旧シリーズ検索様のものを使用しております。