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オトナプリキュア7話 うららとくるみとアンチと

 

 

前置きしておくといつになく大したことのない文章です。

 

意気消沈気味だったうららとシロップが再会して立ち直るという、プリキュアらしい話というか、どっちかと言えばおジャ魔女感強めというか、そんな話でした。


個人的に気になったのはうららの歌がネットで叩かれるくだりです。

2人が公園で歌っていたところ、ダークナイトライトちゃんねると出会い、その歌をネットにアップされることとなります。

そこでは一定の評価は得つつも批判的なコメントがないわけではなく、くるみは「アンチってどこにでもいるのよね!」と怒りを見せます。

 

 


念頭においておきたいのは、うららに粘着して糾弾するアンチが画面に映るのは見ていられないからでしょう。

 

アンチという言葉は反対や対抗などの意味を持っておりますが、ネットにおいてはまた別の意味を持ちつつあります。

まあ、特定のものに対して執着して叩き続けるのがネットにおける一般的なアンチのあり方でしょう。

 

これまでの回を見るにうららはそれなりの女優です。仕事はあるけどスターダムからは程遠い感じ。

仕事も舞台がメインなようです。元アイドルとは言えわざわざ執着する人間がいるとは思えません。

コメントを書いた人間としてフューチャーされたのはくたびれきったサラリーマンですが、うららのことを今でも追っているわけではなく、目について思い出したから書き込んだだけに見えます。

他のコメントから受ける印象も、「ダークナイトライトを見に来のに、知らない元アイドルが歌ってたから思ってたことを言った」くらい。

ゆえに、うららに特別アンチがいるわけではなく、短絡的な感想をそのままうららに対して述べる人が多かったという図式が浮かんできました。

 

 

とはいえ、くるみの反応もまた真っ当です。

確かに昨今、賛否分かれるような言動をする人が自分の意思と反する発言を受けた際に「アンチが……」と言っていることが多いです。その人の発言がよほど倫理的に誤っていたり、もらった意見が筋の通り切ったものだとしても。

しかし顔も知らない人間に自分の意思を否定されたら、大体の場合は落ち着いていられないものでしょう。

5は妖精ミルクが登場したところまでは見たのですが、少なくとも彼女は冷静な性格ではなさそうなので、「うららの歌を否定する→このアンチめ!」という図式に至るのも当然な感があります。苦楽を共にした仲間の歌が否定されたのだから憤りたくなるのも当然ですけどね。

 

 

 

オトナプリキュア現代社会の諸問題をやけにゆるく扱っております。

うららへのマイナスコメントを元にシャドウが発生した流れもそのひとつで、印象としてはドキプリにあったような「人間の負の感情を感情を元に怪物を出すので、負の感情を持つためだけに現れるモブ」に近いです。

それを深読みすると、「顔の見えない発信者による短絡的なコメントで受け手は振り回される」という匿名の恐怖が顕在化された……ような気がします。

つまりまあ、短絡的なコメントはやめようねってことでしょう。たぶん……