ウツボよおどれ

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遊戯王デュエルモンスターズ レガシー・オブ・ザ・デュエリスト:リンク・エボリューション武闘外伝

 

 

 

みなさん、GWはいかがしていますか。

アベンジャーズを見に行きますか。それとも名探偵ピカチュウですか。

 

困ったことに自分はどうしようもないコミュ障です。

数年前に急にTCGをやりたくなり、MTGポケカを買いそろえるものの対人スキルのなさから一度もデュエルすることなくすべて手放してしまいました。狂。

遊戯王も、唯一【エレキ】デッキを持っていますが最後にデュエルしたのはいつでしょうか。

TF6はM・HEROがほとんど入っていないし、TFSPはCPUがまぬけらしいし、デュエルリンクスはソシャゲーだし……

ああ、HEROデッキでかっこよく戦いたい……恐竜族デッキでワイルドに戦いたい……

そんな矢先に新作が出ましたとさ。

 

 

 

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このゲーム、9月あたりの発売だと思っていたんですが、気がついたら発売していました。時間が進むのって早いし怖いですね。

 

微妙にネタバレているので注意です。

 

 

 

 

まあまず、世の中を騒がせたのは収録カード問題。

このゲームに収録されているカードは「ヒドゥン・サモナーズ」までのカードです。

ですが、遊戯王OCGのヒドゥン・サモナーズではなく、Yu-Gi-Oh! TCGのヒドゥン・サモナーズまでです。

日本と海外、収録カードが異なるのは当然のこと。

日本での最新カードのほか、必須カードとされている(らしい)ハリファイバーなど諸々が収録されていないとのこと。

アニメも向こうではまだVRAINSをやっていないせいか、参戦キャラは他の作品と比べ物にならないほど少ないたったの4人です。ストーリーもありません。

だからといって海外先行カードが収録されているわけでもなく、禁止制限リストは日米合同とよくわからないことになっているゲーム。製作元にいたっては聞いたことない海外の会社……

 

そう、海外のゲーム……洋ゲーは……その……説明が足りない……。

ものすごく大雑把なのがこのゲームの特徴です。

 

 

・パックについて

過去の遊戯王ゲームを思い出してみましょう。

カードを入手するにはパックを買いますが、

TFなどPS系列のゲームだと炎属性専門パック・融合特化パックなどパックごとに入っているカードがわかりやすく、

WCSなどDS系列のゲームだとオリジナルないしはOCG順序のパックを購入していくことになります。

 

基本的に、

・専門系のパックがあるゲームはカテゴリ必須カードが別のパックに入っていることが多くて面倒。

・オリジナルパックは収録内容がわかりにくい。

・OCG順序は必須カードを集めにくい。

など一長一短ですが、

ゲーム内で収録リストが入手出来たり、OCG順序ならOCGのwikiを見たり、とどめの一発攻略本、みたいな感じだったと思います。

んじゃあ、9000枚近いカードを収録しているLotDのパックはどんな感じなんでしょうか。

 

 

 

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……???? ~~~??????? ………………???????

 

説明があまりないので自分の頭で考えてみたところ、わかりました。

400▽は値段。

n/314というのは、そのパックには314種類のカードが入っている。との意。お前バカか!BEシリーズですらもうちょっと少ないぞ!

 

下の942は314×3の値。つまり、そのパックのカードをどれだけ持っているかということでしょうか。

OCGはカード1種類を3枚までしかデッキに投入できないので、同じカードは4枚以上要りません。

つまりここが942/942になったら、そのパックのカードは3枚そろって完全にコンプリートしたよ!という意味になるかと言えます。

同じカードは4枚以上出てこない、ということでもあります(本当?)。

そんな都合のいい話なかったっぽいです(4/29追記)。4枚目以降のカードは何処へ行くのか……。

 

攻略本曰くパックは全29種類。それに314枚をかけて9,106種類のカード。なるほど~!

 

問題は……どのパックに何が入っているのかわからないことと、どのカードがどのパックに入っているかわからないこと。

たとえば、レッド・デーモン関連のカードはジャックのパックに入っています。そりゃあジャックの使ったカードだから。

じゃあオブライエンのパックはないけどヴォルカニックはどこに? 翔のパック。

スクラップってTF5で遊星が使ってたよね? 権現坂のパック。

Z-ONEの使う時戒神は? アキ!

D-HEROは十代、ジェムナイトは柚子など、ある程度傾向を読めないこともないですが、狙ったカードを思い通りに引くことなど無理無駄無謀。

 

なので攻略本だけは絶対に必須です。このゲームで自由に遊ぶんだったら攻略本だけは絶対に必要!本当に!

ゲーム内での説明が諸々足りないのをフォローしているのも地味に便利です。

近年、アップデートによってデータが次々と更新され、過去の遺物となりつつあっても攻略本はこの世に必要なのです。

 

ちなみにこの攻略本、大半のページがデュエリストと使用カード・入手できるカードを数枚を紹介しているだけで、かなり《虚無を呼ぶ呪文》です。

ドーマの三銃士、ダークネス、ARC-Vの客演キャラなども登場しており、登場デュエリスト数で言えばかなりのものなんじゃないでしょうか。

ヴァロンがアーマーを着用しているシーンのキャプチャもばっちり攻略本に載ってます。お前ブンボーグとPSYフレーム使うんかい!

ちなみに迷宮兄弟はいないようです。コナミくん……お前と戦いたかった……

 

 

 ・ストーリーについて

ストーリーはというと、謎のロボットに先導されて原作の追体験をしていくよくある感じの内容になっています。

DMの世界なら、遊戯VS城之内、遊戯VS海馬、遊戯VS羽蛾、城之内VS舞…といった感じ。
初期の世界のカードパワーは貧弱、なのにこっちのカードパワーは高い…というのがジレンマですが、それを解決するのがストーリーデッキ。
原作を再現した遊戯や城之内のデッキを使って相手とデュエルできるのでうまい具合に実力が拮抗します。
さらにこの原作再現度がわりと高い!

 

たとえば遊戯VS海馬、召喚師のスキルや古のルールで高速召喚されるブルーアイズに対し、凡骨エクゾディアで勝利を狙います。
ほかにも遊星は頻繁にデッキが変わり、時にはニトロ・ウォリアーデッキ、時にはターボ・ウォリアーデッキ、さらには囚人寄せ集めデッキで戦うことになります。

 

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カード1枚 血の一滴

 

面白いのがボマーVS龍亞。
原作だと龍亞はボマーに一蹴されちゃっていましたが、
こっちのボマーデッキにはリクルーターや除去カードがほとんど入っておらず、DDBもこのデュエルではまだ使ってないことからデッキに投入されていないのでパワー不足。
下手に《光の護封剣》で時間を稼ぐと大量展開されて手がつけられないことになります。

いかにしてD軍団の攻撃を凌ぎながら、《ジャイアント・ボマー・エアレイド》でケリをつけるかが鍵。

そういうわけで苦しめられることもありますが、一度勝つと「リバースデュエル」が可能になります。

文字通りに対戦相手が入れ替わりますので、龍亞のディフォーマーでボマーをケチョンケチョンにしてやりましょう。

 

また、遊戯VS闇のプレイヤーキラーもひどい試合。
遊戯のデッキのモンスターは下級は貧弱で上級はバニラばかり、魔法・罠もまともなものがありません。さらにプレイヤーキラーのデッキはミラフォ3積みなので殴り合うのが難しい構築。
じゃあどうするのか。原作通りに《カタパルト・タートル》と《燃え盛る大地》(?)のバーンで削り殺します。ラフェールマジギレ不可避。
リバースデュエルをやってみると、プレイヤーキラーのデッキも罠は強いもののモンスターは同じくらい貧弱で、適切にカウンターをぶつけていかないと勝てないです。どこまで狙ったのかは知らないけど絶妙な調整。

 

リバースデュエルが最高にひどいのがアニオリの闇遊戯VS闇バクラ。

このデュエルは仲間の魂がカードに封印されてしまい、墓地に落ちると本当に死んでしまうとかいう理由でメタモルポットが驚異的になっていました。

が、このゲームの遊戯のデッキは下級が超貧弱な代わりにブラマジとデーモンが合計5枚。さらに天使の施しサンボルブラホ、ライトニング・ボルテックスどころか、死者蘇生3積みにソウル・チャージすら入っています。ハンデスすればするほど強くなるんじゃねえ!真逆じゃねえか!

対するバクラのデッキはもっと貧弱なので、勝ち筋はメタモルポット連発でのデッキ切れか、《ソウル・チャージ》で5体並んだところを《自業自得》2枚でワンショットキル以外にないくらいです。いやはや本当にひどい(褒めてる)。

 

もちろん原作再現のし過ぎで面倒なデュエルになることもままあります。
EXゾーンの都合上、攻撃力のあるシンクロモンスターを1体しか出せず、ターボ・ウォリアーでちまちま潰していく遊星VS牛尾(2戦目)あたりはルール変更の煽りをモロに受けています。

 

ま、どんなに敵が強くても自分のデッキを振りかざせば大体終わるんですけどね。

だからこそストーリーデッキで挑む意義があるというか、バトルファクトリーが好きな人にはお勧めです。

 

 

あと、ストーリーのテキストは、あんまり期待しないでください。

スキップはいくらでもできるのでどうぞご自由に。

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なぜか城之内君に対しては当たりが強い

 

・BATTLE PACK(シールド戦・ドラフト戦)

ストーリーモードで一定回数以上勝利すると解放されるこのルール。

アニメ本編でも色々あったかと思いますが、空けたパックでそのままデッキを組むのがシールド戦、空けたパックから出てきたカードを相手と選んでデッキを構築するのがドラフト戦です。

 

上述したようにこのゲームのパックの仕様は奇妙奇天烈すぎて望み通りのデッキを組むことが難しいです。

しかし、このバトルパックで手に入れたカードはそのまま自分のものにすることが可能。

 

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生贄要員さえドラフトすりゃこっちのもんだ

 

そしてデッキを組んだら、ネット対戦・ローカル対戦・CPU対戦が可能。

5回デュエルするか、3回負けたら終了になり、デッキのカードが入手できます。基礎的なカードが揃うのですごく便利ですよ奥様。

CPU相手に3回サレンダーするような雑なプレイでもカードは入手できますが、どちらかの条件を満たしていないとカードは入手できないので注意!

 

シールド戦は出てきたカードをただ使うだけですが、ドラフト戦は重要なカードを選びぬき、戦略をその場で考えるのが楽しいです。 

収録カードもほとんどクセがなく、【スタンダード】【上級モンスター】【装備ビート】あたりはお気軽に組めます。

(まあ、肝心のドラフト相手はCPUなので駆け引き性は薄いんですけど……)

 

ただ、カードのクセのなさゆえに割と飽きやすいようなところもあります。

下級モンスター・上級モンスター・魔法・罠・EX、いずれも強いカードが揃っていて、弱いデッキになる確率は相当低いです。

その分、「この使いにくいカードをどうやって活用するか?」という醍醐味であろうものが味わいにくい感じがあります。

どちらも入手できるカードが45枚前後なので、カード入手後の編集で味付けを変えにくいのも少々と。

これ専用のパックは3種類ありますが、どれも大本は一緒で代わり映えしない感じです。

 

いざデッキが完成したらオンライン対戦ですが……どうもランダムマッチは過疎気味です。

もうみなさんデッキを完成させて、通常のオンラインに潜っているのでは……?

 

 

・その他の点

ゲームのテンポはかなりもっさり気味です。TF6の0.7倍くらいのスピード。

でもやっているとそんなに気になりません。

ボイスはおろか、セリフすらもまともにありませんが、かえってテンポ向上になっていていいかも。

 

リビデやサイクロンなどを伏せていると確認メッセージがかなりうざったいですが、これも設定可。

わずらわしさの点ではいずれも一長一短。

でも設定によっては発動したかったカードを逃してしまうようなこともあるので、お気をつけて。

デュエル中でも設定変更可能なのがグー。

 

BGM。特に耳に残らない。普通。

スピリットサモナーのブルー学生戦のBGMいいですよね。

 

 

・おまとめ

まだそこまでガチデッキを組んで熱帯に潜っているわけではないので、このゲームを十二分に楽しんでいるとは言えませんけども、

たぶん、自分みたいにポケモンのバトルファクトリーが好きな人にはたまらないゲームだと思います。

 

遊戯王OCGが面白いから、とにかくデュエルしまくれるこのゲームも面白いというわけで、

ほぼ攻略本必須なのと詐欺めいたことをやったのはやっぱりどうかと思いますが、

switchでも遊戯王をやりたいんだったら”””買い”””です。

 

 

 

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1つだけアドバイスをするなら、

最初からあまりにも強いデッキを組むとストーリーが間違いなく作業になるので、

除去少な目のある程度に雑なデッキを組むことを推奨します。