ウツボよおどれ

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ブレない男フータ

 

 

 

あつまれどうぶつの森では住民との会話パターンの少なさがどうにも気になった。
その日初めて会った時は一言だけで終わるような簡潔な挨拶、たまに長引いたと思ったら好きな物を教えてくれと、向こうから話しかけてきたらリアクション伝授でちゃんとした内容じゃない。
……とは思っていたけども、道を整備したり化石を掘ったりすると、それに応じて「●●くん 昨日あんなことやってたよねえ」などといった会話がされる。
無人島ゆえに噂が広まるのが大変に速いのか、これまでになかった反応の仕方だと思った。
(もっとも、これまでのシリーズで村人との会話が毎回実のある内容だったかどうかは覚えていない)
まあ門番さん亡き今、来訪者の存在を教えてくれるのは住民だけになったのに、そのことをまったく話題に出してくれない(10回話しかけて1回出るかって感じ)のはヒドいと思わざるをえないけども。

 

またともかく、サンドイッチやドーナツやジュースなどを持ち歩いていたり、木陰の下やベンチで休憩したりと、無人島ライフを満喫している姿とか。
家に訪問して、帰るときには手を振ってくれるけど、話しかけずに帰ると?マークを浮かべるとか。
居眠りしてたり、読書やDIYに集中していると何もせずに出入りしても気づかないとか、割と芸コマなところが多く、人間味が増している感じがある。

 

 

そんな中でブレないのはフータである。

博物館に客が来ても、礼ひとつしない。帰るときも無反応。誰が一番この博物館に貢献してると思ってるんだコラ。

これくらいならまだいいが、虫・魚・化石・美術品を寄贈する時の会話。

 

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自分はDSの「おいでよ」から入ったので、これより前は分からないものの、
虫→怖がる 魚→食べ方を教えてくれる 化石→興奮 美術品→ほぼ無反応 といったリアクションが見られたものの、
今回のフータは魚に対しての食べ方関係が見られなくなったくらいで、その他はまったく変わっていない。虫も。

 

たとえば、以前のきぬよは別の性別の服を着ると「ちょっと変わってるけどええね!」とか言ってたのが、本作では性別に関係なく同じ反応になっている。成長している。いい子だ。
ところがフータに虫を見せると、見た瞬間に驚き、解説も少しやりたくなさそうで、解説の後に最後に「キモチワルイ…」と小声で付け足すという筋金入りの嫌いっぷりで、まったく克服しようとしない。
このご時世、「虫が好きで好きでしょうがない人」や「将来、昆虫博士になりたい子供」のために言葉を選んだっていいはずなのに、このフクロウはまったくブレないのである。
ウンチク的側面もあった魚の食べ方解説はなくなって、虫嫌いキャラはまったく変わらずしっかり残っているのはどんな判断だろう。

 

ただまあ、プレイヤーに対してのたぬきちやしずえはいつも好反応で、住民たちも自分を持て囃してくれる。
そんな中で一応島の住民であるフータが媚びずブレずというのも面白いなあと思ったりした。