メイドインワリオはゴージャスで集大成感が出たと思います。
いや、他にはさわるしかやっていないんですけど。
ピコピコ・グルグル・タッチの3つに整理されたプチゲーム、キャラクターボイス追加、他多種多様な遊びにワリオカードというある程度のやり込み要素など……
「いやー集大成感出ちゃったな―」「はたしてメイドインワリオに求められていた変化はこのようなものだったのか」
個人的に、集大成感が出ちゃった後の次の作品はどうやるか難しいと思います。
変化球を投げるか、さらに集大成感を出すか、そのままシリーズ有終の美を飾るか。
ポケモンとかは、USUMで過去の伝説総集合な集大成感→Let’s GO(リメイク)で変化球→剣盾でさらに伝説総集合な集大成感→アルセウスという変化球という印象。
FEは覚醒で集大成感→ifで変化球→風花雪月で別の路線を築いていった感じ。
スマブラは存在そのものが集大成なので、集大成感あったforの次のspecialはさらに集大成感を出しましたが、その次のスマブラではどうなることか……。
DQも11で集大成感が出ていて、12ではどうなるんでしょうね。
今回のおすそわけるメイドインワリオでは、パーティーゲーム路線と、それぞれのキャラを操作する方式に切り替えることで、ゴージャスにあった集大成感から違う路線を開拓していますね。
キャラの操作はどれもスティックとAボタンのみでかなりシンプルですが、若干差を感じたり。
オブジェクトを吸い込むオービュロンと、空中移動と遠距離攻撃ができてハイスペックなアシュリーが2トップ。
オービュロンはゲームによってはどうにもならないことがあるものの、アシュリーはどのゲームでも活躍できます。
空中移動はできるが、弾は横のみなドリブル&スピッツ、上のみなマイク、下のみなレッドはいずれもアシュリーの劣化感がありますが、どの方向に動いていても同じ方向に弾を撃てるため、挙動が素直で使いやすいです。
また、ジャンプとハイジャンプができるクリケットに対し、その師匠のマンティスは天井に張り付くこともできるので上位互換感が。
と思いきや、一部のゲームでは有利になる反面、ゲームによっては自殺行為にもなってしまうので、余計なことをしないクリケットのほうが扱いやすい感があります。
ナインボルト・エイティーンボルト・ファイブワットと、ニンテンドーゲームの申し子たちは使ってみろと言わんばかりに操作難易度が高いのもポイント。
特にエイティーンボルトとファイブワットはゲームの得意苦手が若干激しい感。
スマブラspecialで、ナインボルトとエイティーンボルトが高難易度面だったのを思い出す……。
常に動き続けるモナ・カット&アナ・ナインボルトは問題児。
モナは止まらないスクーターで常に空中移動し続けますが、リモコンブーメランの操作中は停止するので、モナが安全圏にいる必要があるゲームでは強い感じ(ただしブーメランが手元にあると勝手に動いて死ぬ)。
カット&アナは常にジャンプし続けて横方向にしか制御できませんが、攻撃が素直な挙動の手裏剣なのでこちらもややマシ。
最大の問題児ナインボルトは、スケボーで常に横移動・壁に当たるかリングを掴まないと反転できない・攻撃は直上へのヨーヨーのみという終わりっぷりで、大体のゲームへの適正が低いです。本当に大丈夫かこの子。
なので、Twitterでもよく見るFE風花雪月のお茶会ゲームなどでは、正しい選択肢が分かっていても攻撃を当てられずにミスる可能性あり。
そこまで範囲が広くないヨーヨーを当てるため、攻撃を当てる相手と動き続けるナインボルトの縦軸を合わせるのは至難の業。
ペニーは、「スティックを倒した方向に水を放ち、反動でその方向に移動」「Aボタンを押すとその場に停止」という移動と攻撃が同時になったかなりややこしいキャラ。
水を使う一部のプチゲームでは裏道的な回答で反則級な強さを出せる一方、事故がかなり起きやすいので難しい。
勝手に動き続けるキャラや操作の難しいキャラがいるのは確かに個性ですが、少しでもミスを減らしたいこのゲームの方向性と合わないほか、他に強いキャラがいるのでわざわざ難しいキャラで頑張るべきかと言うと……
特にナインボルトはマイクに勝ててる部分は少しも思いつかない。
ただ、パーティーゲームという側面がある以上、弱いキャラにもハンデや罰ゲームとしてしっかり存在価値があるんだろうなと思います。
あと、これまでのメイドインワリオ(というかゴージャス)では、ボタンを押す・本体を傾ける・画面をタッチすることによって直接オブジェクトに介入できたため、1つ1つのプチゲームが非常にスピーディになっていました。
それに合わせて音楽も疾走感があり、かなりハイテンポなワリオだったと思います。
半面、おすそわけるでは画面内のキャラを動かすことで画面内のオブジェクトを動かすシステムのため、スピード感は若干落ちています。
また、プチゲームの間にどのキャラに代わったかが明示されるので、この点でもスピード感が落ちています。
それによって音楽も若干落ち着いたものに変わってきています。
まあ、このゲームシステムでスピードまで速かったら死が見えるのでそこはしょうがない……良調整のひとつ。
その他の点。
・ゲームに失敗してリトライせずに諦める際、ゴージャスだと「また遊ぼうね~」とかのボイスだったけど、今回はキャラ本人の心情として「疲れた~」とか言うことが多い。
・ムービーは以前に公開されたゴージャスのキャラPVみたいにテンポが独特(そのキャラPV自体は昨年すでに削除済みとのこと。あうあうあう)
・ワリオリーグと差し入れシステムはかなりの廃人要素、な感。
・どのキャラがどの差し入れが好きなのか、ヒントの説明文がまったくアテにならない。