ウツボよおどれ

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ここ1年のキン肉マン感想

 

 


超神編に突入してから1年と少しが経ちました。

世界各地のリングを巡る戦い・1stステージが決着し、選ばれた8人の超人たちが超神たちと激突しているのが現在の展開。

 

超神編に入ってから他の読者の感想を目にする機会が極端に減ったので、自分の意見が的を射ているのかどうか、少し危ういところ。

読んでいてどうしても思うのが、「つまらない」というよりも、「始祖編に比べると…」という印象。


始祖編の評価の高さは、キン肉マンサーガにいきなり割り込んできたのにも関わらず、過去の設定と絡めて生み出された完璧超人始祖というキャラの厚みにあると思っています。

ゴールドマン・シルバーマンのかつての同胞であり、裁きの神ジャスティスも属するまさかの組織。

その始祖たちを潰そうとする悪魔将軍、分かり合おうとする正義超人、さらに各々の理念に基づいて動く始祖たちの戦いは本当の神話を読んでいるかのようでした。

実力を見てもいずれかの面がオーバースペックで、現代の超人では一線級の実力者であっても相手の不意を突かないと勝利するのは不可能でした。


超神たちはかつてのザ・マンと同格であり、設定だけを見れば始祖たちよりも格上だとは思います。

ただ、互いの陣営内での内輪揉めこそ多々あれど、天上界の超神VS地上界の連合軍と、図式とあわせて話の流れもシンプルになっている感は否めません。

 

正直、自分はすでに結構な数が出てきた超神たちをあんまり好きになっていません。

好きになれないというよりも、好きになる要素のあるキャラがいない印象を受けます。

 


自分なりに考えてみたのですが、超神ごとの差異がついてないのが大きいなと思います。

 

始祖編だと、

・ガンマン→パワー型、人の話を聞かない。

・サイコマン→テクニック型、トリックスター

ジャスティスマン→バランス型、調停者。

・ネメシス→キン肉族、王家の黒い歴史。

とか、

 

六槍客だと、

・オメガマン・アリステラ→オメガマンの兄弟、六槍客のリーダー、話し方が面白い。

・パイレートマン→大柄なパワー型、豪快に見えて冷静。

・マリキータマン→細身の昆虫超人、すさまじくタフ。

・ヘイルマン→氷使い。見るからにお調子者。

・ギヤマスター→よくいるタイプの歯車超人。正直地味。

・ルナイト→よくいるタイプの獣人超人。巨大化する。正直地味だけど自分は好き。

とか。


超神編になってから単行本を買っていないので読み込めていない部分はありますが、

・ランページマン→胸の十字を飛ばす(ボーン・キラーで見た)。

・バイコーン→角とかバリアで戦うパワー型。プリズマンに負けた。

・ザ・ナチュラル→すごい鎧をつけたパワーみなぎる超人。

コーカサスマン→コーカサスオオカブトな大柄超人。

イデアマン→ノリで生きている大柄超人。

・ノトリーアス→究極編のガオンに似てる。

みたいな印象で、大柄超人とシンプルなパワーのつどいになっている印象があります。

ほか、ジェロニモと戦ったエクスキューショナーは肩に大きな刃を備えた大柄パワー型。ネプチューンマンが戦っているリバイアサンもメカニカルな肩と膝から出る硬質の刃で戦っていて、何かとぼんやりした印象の超人が多いです。

 

これはおそらく、仮にも神が蛇口から水を出したり、ミキサーとかバイクとかだったりするのはあまりにも恰好がつかないからで、さらにザ・マンと同格なので小細工の少ないパワー型になっている超神が多いのだと思います。
理屈の上ではわかりますが、キャラ的に個性派揃いだった始祖や六槍客に比べるとどうにも類似品が多い印象を受けます。

それゆえに、シリーズではお決まりのギミックを巡る攻防が少なく、最近は知性チームや連合軍などシンプルな超人が戦っていることもあって、試合展開もパワーの押し合いの果てに必殺技で撃破しているのが、すごくシンプルです。

なので、現在生きている超神の中でももう一度試合を見たいような超神も少ないです。しいて言うならザ・ナチュラルは見たいかも。

 

超人たちの情にほだされたイデアマンとか、スーパーマンロードの神であるエクスキューショナーという強い個性を持っている超神もいますが、愛着が沸ききる前に死んでしまいました。南無。

 

 

 

また、自分が好きな超人のマンモスマンの再登場について。

冒頭でビッグボディが再登場し、ランペイジマンと一戦交えそうになったところにレオパルドンが乱入してきた際、自分はこんな展開を予想しました。

 

レオパルドン「グオゴゴゴ 超神の相手はこの俺がやるぜ!」

ランペイジマン「ふっ、この俺にかなうかな」

 

レオパルドン「次鋒レオパルドンいきます! ギャー!」
ランペイジマン「何もしてないのに倒れたぞーっ!」
ビッグボディ「レオパルドンを倒したのは誰だーっ!」

 

マンモスマン「パゴォーッ!こんな奴に神の相手は務まらないぜ!この俺がつぶしてやる!」

 

マンモスマンVSランペイジマン開戦!的な。

 

マンモスマンといえば無印では最強クラス、究極タッグ編でも暴れ回り、バッファローマン先生の勝手な解説によると悪魔将軍・フェニックスと同格な超人。
野生と理性を兼ね備えたパワーと、ムキムキな褐色肌に毛皮を纏い、太い鎖を巻いたデザインは最高にかっこいい。推し。

 

そんなマンモスマンコーカサスマンと激突するものの、

肉体や精神力の差もあって普通に苦戦し、アイス・ロック・ジャイロは破られ、ウォーズマンはともかく縁もゆかりもないラーメンマンに励まされ、最終的には強化版ノーズ・フェンシングでコーカサスマンと相打ち。

カピラリアの欠片をロビンマスクに託し、自分はコーカサスマンと運命を共にしました。えっ!?


マンモスマンがあっさり超神を倒したら面白くない。

これまで特に労せず敵を打ち破ってきたマンモスマンにぶつけるなら、マンモスマンを上回るパワーの持ち主というのは理屈でわかる。

 

ただ、せっかくの必殺技が強化版アイス・ロック・ジャイロやパワーみなぎる新技ではなく強化版ノーズ・フェンシング程度だったり、精神的に大きく成長しても次の試合は本シリーズではもう見れそうにないと、マンモスマンに過剰な期待をしている面のあった自分にとってはもう一声欲しい展開。

そりゃ勝手に期待して、勝手に裏切られたと思ってショックを受けるほど馬鹿らしいものもないですが、

王位編での最期や究極タッグ編での立ち回りなどに思う面は多く、まだまだ成長の余地があるキャラだと思っていたので、「ああ、マンモスマンはこれでおしまいか…」というところに若干の心残りがありました。

宿敵ロビンマスクや裏切ったフェニックスと特に会話もしなかったので、そこも悲しい。


あとはこのあたり、強力チームがビッグボディの奮闘を凄い近くで見ていたので、遠く離れた場所にいるであろう仲間に送る必殺技を放ったギヤマスター戦の感動が若干薄れたりとか、サタンクロスはザ・ナチュラルにいいところなく敗北してしまったのも少し残念。

きっとマンモスマン推しの自分よりサタンクロス推しの人がショックを受けてるんだろうな?と自分を慰める。

まあプリズマンは一気にキャラが立ったけど。

 

 

あと、この記事はマンモスマンVSコーカサスマン戦が終わり、正義・悪魔・完璧連合から8人が選抜されて戦うことが判明したあたりで下書きまで書いてたのですが、

アップするのを忘れた結果、連合軍VS超神はすでに2戦目に突入してしまっておりました。

 

当時は公式Twitterでも現在の各陣営の戦力がアップされ、そこから展開を予想してくださいとのことでしたが、この記事を下書きを見るとこんなことが書いてありました。

 

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ジェロニモロビンマスクアシュラマンで3人は確定。

残る5枠を5王子、血盟軍、完璧超人軍、六槍客が争っていくことになる。シングマン?知らないよ!

ハッキリ言って候補が多すぎる。フェニックスがさらにもう一度戦うのかとか、ブロッケンJr.なんて何ができるんだとは思わなくもないので、もう少し絞れるけど。

しかし、ここで戦力が出されたということは、正義超人2軍や五王子、知性チームなど、超神編が始まってから登場してきた、いわゆる”その他”枠からの参戦はもうほとんど期待できない。

 

となると、新世代超人軍のサプライズ参戦にも期待できない。

究極編の最後、タイムマシンの行先を間違えて、2世には直接繋がらないであろうこの世界に来てしまい、なんやかんやあって超神と激突。

万太郎やケビン以外にも、スカーフェイスやキッドが奮闘して、超人たちの未来は彼らに続くみたいな道を出すとか……期待してたんですが……

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結構2世が好きなので、2世キャラの再登場を期待していたあの頃の自分(たかだか数ヶ月前の話だけども)。

 

特にこの超神編が始まってから、正義超人2軍・五王子・知性チームなどが再登場しましたが、王位編で仲間のために闘えなかったウルフマンとか、あっさり負けた過去を払拭するために闘うビッグボディとか、過去の自分と対峙するような展開が多く描かれているので、

後ろ暗いところが多過ぎる2世キャラもその流れに混ぜてやってほしいなとか思ってたんですよね……。

そんな次第で、期待するだけタダではあったんですけど、落ち着いて考えてみれば「キン肉マン」と「キン肉マン2世」は別の作品なので、まあ、うん。そういうこと。