ウツボよおどれ

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2309 アニメ・特撮について

 

 

 

 

ギャラクシーエンジェル

 

「ヴァニラさん、あなたは天使だ……」

 

「確かアップルパイの花言葉は『友情』……!」

 

「ランファサーン、ボクモドッテキタヨー!」

「しっしっ!」

「後にしてくださいます?」

「帰れ!!!!!」

 

そもそもなんで今になってギャラクシーエンジェルを見たのかと言うと、ファイズやドンブラザーズの井上先生が深く関わっているギャグアニメとのことで以前よりうっすら興味があったからです。

dアニメストアに入会したばかりの時は配信されていなくてショックだったものの、知らず知らずのうちに配信されており、そして配信終了間際であることがRTで回ってきてようやく視聴することができました。GAみたいな展開だ……。

とりあえず1期と4期は全話見て2期と3期はかいつまんで見ました。

 

 

NO-TEN PE-KANなギャグアニメですが、ロジカルな部分とイロジカルな部分のバランスが絶妙です。

ただただギャグや不条理を重ねて笑い倒すのではなく、シリアスな笑いも交えて適度に引いて話全体のバランスが取れているように思えました。

・1期13話、蘭花とミントが誘拐されたのでなんとか身代金を払おうとする。とはいえその誘拐自体が2人の狂言であり、身代金を払おうとしたエンジェル隊との間でどんどん話がこじれては拡大していく。

・4期4話、ちとせはエンジェル隊とお近づきになりたいけど、ミルフィーユと接するたびに自分が不幸な目に遭う。ミルフィーユはド天然なだけなのに会うたび会うたび自分が不幸になり、しまいにはそのド天然さが恐怖に変わっていく。

……など。

比較するわけではないですが、とにかくテンション高めにギャグを重ねるタイプのアニメがあまり好みじゃないと気づいたため、適宜箸休めを入れながら濃いめのギャグをぶち込むGAはだいぶ好みです。

 

話の内容が毎回のように異なっているのもあり、スターシステム的と言いますか、キャラクターたちは舞台を演じる役者のような雰囲気も感じました。

そう思っていたところ、4期最終話においては本当にキャラクターたちが実は役者だった展開をやってましたが……。

そんなエンジェル隊の5人も基本的になかよしな一方、当たり前のように仲間を蹴落としたり蹴落とされたりして誰かしらが酷い目に遭っているのでそのへんのバランスもよかったと思います。

1話10分という尺も短すぎず、長くてダレる感じも無くてちょうどいいです。

 

 

ですが困ったことにギャラクシーエンジェルのアニメはあくまで横道に過ぎません。

前述したように多数のメディアミックスをしているため、GA自体を網羅するにあたってはゲーム版、漫画版、小説版、精神的後継作であるとされるミルキィホームズなどなどを追わなければならないらしいです。うっうっ時間もないのになんてことだ。

 

 

 

逃走中 グレートミッション

(9/3放送分をまだ見てません)

 

以前にTwitterで、「自分が参加していないpixivの企画を見ているイメージ」という感想を見たのですが、まさにその通りだと思います……。

 

第2ゲーム・異世界オワリ城編ではエスチョン君(22歳)に始まり、町中華で鍋を振るう純粋な青年が何のいいところも無しに捕まったり、男連中は適当に戦ってすぐに捕まるなど、サブ逃走者にはあまりいいポジションが与えられませんでした。

縦軸を見ても五郎太が極端にダメな臆病者でもない割に尺が長くて若干ダレ気味だったかとは思わなくもないです。

 

 

その反省を活かしてか、新しく始まった第3ゲーム・ロンドン編では早々に逃走者をチーム分けしてチームから離れすぎた逃走者は失格という、本家では間違いなくできないようなミッションが始まりました。キャラ紹介を兼ねながら話が進められるので効率的ですね。

チェスプレイヤーが犯行予告のメッセージを推理し、看護師は消耗した逃走者の容態を確認するなど、サブ逃走者にはいくらかマシなポジションが与えられています。

それはそれとして、切り裂きジャックに挑んだムエタイ選手が割って入ってきたハンターに捕まる定番の展開も描かれたり、サブたちは神奈延年さんや田中秀幸さんが担当されるなど例によって異様に豪華です。

 

 

 

優遇枠と思わしきシドが早々に捕まるなど波乱の展開も感じさせつつ、我らが主人公・トムラ颯也は切り裂きジャックと相対した際、チャーチグリムという能力に覚醒。魔犬の力を込めた拳を放ちます。

更にはレギュラーキャラのシグマは腕を伸ばすような能力・レイスに覚醒。ってお前は腕を伸ばすやつの部下だろ!

ヒロインのルナも妖精の羽で空を舞うフェアリーの能力を得るなど、2クール目終了間際になってまさかまさかの突然のホビーバトル化展開。

(ちなみにチャーチグリムとはイギリスに伝わる墓守の魔犬、レイスとはスコットランドの幽霊です。カーンカーン)

 

バイタルブレスは第2ゲームまでの内容しか収録されていないようなので今のところはアニメオリジナル展開だと思います。……というか逃走中GMに熱を入れてる人が少なすぎて情報の裏取りができねえ!

バイタルブレス第1弾の売れ行きが悪かったので続報がないと言う可能性もありますが、その第1弾は7月末に発売されたばかりなのでまだわかりません。

ただ第2弾にチャーチグリムなどが収録されることを加味したとしても、視聴者からすれば「突然トムラ颯也らが謎の能力に覚醒してバトルし始めた」としか思えないので中々にパンチが効いています。

OPにはチャーチグリムの姿が描かれていたらしいですが、あくまで逃走のイメージかと思ってました……

 

 

 

そんな逃走中GMの面白さは童心に帰ることができる作風だと思います。

大人になった我々はアニメを見ていても先の展開がメタ読みできてしまったり、考察にふけって妄想を重ねてみれば鬱展開・曇り展開を勝手に考えだしてしまいます。

仮面ライダースーパー戦隊ポケモンプリキュアなどの長期シリーズはこれまで積み重ねてきた長い歴史がある分、「アバレンジャーファイズの新作かあ。サトシはもう出ないのかなあ。キュアサマーにまた会いたいなあ」……と過去に目を向けて今に集中できないのも事実だし、実際過去の作品の方が思い入れ強くて楽しいのも事実(個人の感想です)。

かといって本当に子供向けのアニメを見ていると流石に対象年齢からかけ離れすぎているので肌に合わないのがまた苦しく。

 

ですが逃走中は本当に予想のつかないアニメです。

逃走中が原典なので子供向けと言えば確かにそうなのですが、青年~大人のキャラクターが多数登場し、金や欲望のために競う雰囲気はだいぶ背伸びしていて緩い空気を感じさせません。

第2ゲームではモーリスのおっさんがトムラ颯也に後を託す熱い展開もありつつ、逃走者と現地人の駆け引きとはまったく関係なく追跡してくるハンターの姿はシリアスな笑いを誘ってきます。

第1ゲームでのホーミーの裏切りも、その後ホーミーがすっかり退場してしまったことを含めて未だに印象深いです。第3ゲームでは一体どうなることか……。

 

何度も書きますが、今回のチャーチグリムだって唐突過ぎて本当に理解できませんでした。初見のインパクトが絶大すぎる。

というか周りに逃走中GMを見てる人が少なすぎて、チャーチグリムに驚いている人がどれだけいるのかまったくわからない、タスケテ……。

 

 

 

プリキュアオールスターズF

(9/3放送分をまだ見てません)

 

2023allstars-f.precure-movie.com

 

キュアシュプリームかわいいいい~~~~~~~~~~~~~!!!!!!!!!!

 

あのデザインで一人称ボクは本当に反則というか、やっていいことと悪いことがあると思います。これはやっていいことです。ですが私にとっては悪いこと、劇物です(何このノリ)。

神秘的なデザインとは真逆、いかにも現代っ子でスれたような私服!そしてTVシリーズでは出せないようなキャラデザの線の多さ!

 

デパプリ映画は結局まだ見てないんですが、言わずもがなトロプリ映画はシャロンが””””良””””すぎました。となるとキュアシュプリームもシャロンみたいな運命を背負ってるんでしょうか。

ストーリーを見るに記憶がテーマに絡んでいるようなので、それこそ桜井侑斗のような……。

 

ただ劇場版限定キュアを推すのはそれすなわちいばらの道。

映画が終わったら版権の関係で今後の展開には期待できないし、全プリキュア集合の機会があっても呼ばれることは無しと言っても過言ではなく。

シャロンはほうれん草が好き(※)」という捏造設定を作っても話す相手はいないし腕がないことには広められない……うっうっこんな世の中に誰がした。

 

(※ 2021年12月5日放送の「趣味の園芸 やさいの時間」はホウレンソウの育て方を紹介する回でしたが、自分の耳に狂いがなければ映画トロプリのBGM「シャンティアへの招待状」が確かに使われていたことから出た捏造設定。

 番組内ではホウレンソウの寒締めが紹介されていましたが、これは映画でのシャンティアが凍土だったことに由来するのかもしれません。

 実際、シャロンはほうれん草を食べて健康的になってほしいし、プリンセスでありながらほうれん草のおひたしなんて庶民的なブツをもひもひ食べてる姿はギャップがあってかわいらしいものの、この捏造設定は自分が少し喋った程度でおそらく誰も知らないと思われるし、実力不足で形にもなっていない)

 

 

 

…………嫌な大人になったものだ!

 

 

 

爆竜戦隊アバレンジャー

ドンブラは視聴が結構途切れ途切れになっており、録画やらなんやらを駆使してリアルタイムで追っておけばよかったとマジ後悔。

 

当時見てたわけではないのですが、戦隊はアバレンジャーがだいぶ印象深いです。

自軍の基地はカレー屋。戦士の本職はインタープリター(?)、整体師、メカニック、レジスタンス。協力してくれる人々はレッドの姪、ただの女子高生、ただのカレー屋のおじいちゃん。

そして敵陣営は、幹部の戦士は早々に退場し、女戦士1人、とぼけた芸術家2人、幼児1人というバランスの悪さ。

挙句5人目の戦士は味方にならず終始アバレンジャーを苦しめる始末。

誰が敵で誰が仲間なのかわからない、文字列だけでは伝わらないハードさやコミカルさが織りなすムードがステキな作品です。

 

 

そんなアバレンジャーの20周年記念作品は良かったです。OP映像や爆竜から視聴者への言葉も、意外なくらいの露悪的なムードもきっちり再現されてました。

5人中3人生存、1人異世界、1人死亡、ロボは出せない……。そんな状況をうまく取り扱っていました。特に最近は「10年くらいの間を置いて制作される新作、大体陰鬱になりがち」という気持ちが強かったので良かったです。

 

大前提として、前向きなムードの作品は見ていて楽しいです。

この作品も下ネタがちょっとうるさいとか、30歳になる人がいまからアイドルとしてスカウトされるのはありえないだろうとか、この流れで生身のアクションシーン要るか?とか、確かにツッコミどころはあります。

作品全体がダウナーかつシリアスなムードであれば些細な矛盾や違和感も気になってしまうものの、アバレンジャー全体が明るめなムードということもあり、見ていて後に引きずるような感覚がありませんでした。

 

超アバレマックスが巨大化した怪人を倒すシーンは、自分が未だに好きなシーンの「アバレブラックがロボにも載らずに巨大怪人を倒すところ」を思い出してよかったです。